Webライターのランクやレベル別の文字単価の相場ってどれくらいですか?
Webライターが搾取されたといえる文字単価はいくらですか?
自分が搾取されているのではないかと不安を感じています。
Webライターの文字単価を上げて収入を増やしていくためには、どうすればよいでしょうか。
わたじろー
上記のような悩みについて、現役ライターの私が徹底的にお答えしていきます!
Webライターの文字単価は、そのライターがどのレベルにいるのかを最も分かりやすく示す指標です。
たとえばWebライター初心者と一口にいっても、「搾取されライター」、「無勉ライター」、「初心者ライター」の3つのレベルがあります。
その中で初心者がまず目指すべきレベルは、「初心者ライター」の文字単価1円以上の案件です。
わたじろー
記事の中で具体的に一つずつ、各レベルのWebライターに求められるスキルや状況、学ぶべきことなどを詳細に解説していきます。
軽く先出しして説明すると、ライターレベルに応じた文字単価や想定月収は以下の表のとおりです。
Webライターのレベルは大きく7段階にわけられ、レベルによって求められるスキルや受けられる文字単価が異なるのです。
Webライターの報酬を計算する方法は、「文字単価」「記事単価」「ページ単価」「時給単価」の4つがあります。
報酬の計算方法を、以下の表で確認してみましょう。
この中で最もよく使われてるのは「文字単価」です。
文字単価がいくらなのかがわかれば、そのライターのレベルやどれくらいの金額で仕事を受けているかの目安がわかります。
これが「記事単価」や「ページ単価」だと、1記事の文字数などを聞かないとライターのレベル感はつかめませんわかりません。
極端な話し、1記事1万円で受けているライターだとしても、文字数が10万字の記事なら文字単価0.1円です。
Webライターの報酬を計算する方法を、より詳細に一つずつみていきましょう。
「文字単価」とは「1文字いくら」といった、「文字単価×字数」で計算する報酬形式です。
たとえば「1文字2円」の案件なら、「5,000文字」書けば10,000円の報酬になります。
文字単価がわかればWebライターのレベルもわかりますし、どれくらい割のいい仕事なのかも分かります。
たとえば、文字単価5円以上で受けている人は上級者ライターですし、文字単価0.1円の仕事なら搾取レベルの地雷案件です。
「記事単価」とは「1記事いくら」といった、「記事数」で計算する報酬形式です。
たとえば「1記事10,000円」の案件なら、「1,000文字」であっても「50,000文字」書いても10,000円の報酬になります。
実際の現場では、報酬体系が記事単価の場合でも、わかりやすく相手に伝えるために文字数で逆算した、目安の文字単価が示されるケースも多いです。
たとえば「1記事10,000円」で「5,000文字」の案件なら、「10,000円÷5,000文字=文字単価2円」として、文字単価2円目安の案件として出されます。
1記事10,000円だけでは、Webライターからしても割のいい仕事なのか判断できないからです。
ページ単価とは「1ページいくら」といった、「ページ単価×ページ数」で計算する報酬形式です。
たとえば「1ページ」で「1万円」の案件なら、100ページ書けば100万円の報酬になります。
書籍の1ページが1,000字なら、1,000字で1万円の報酬となるので、文字単価に逆算すると、文字単価10円です。
ページ単価は、紙媒体の依頼で見られる単価になります。
時給単価とは「1時間いくら」といった、「時給×働いた時間」で計算する報酬形式です。
たとえば「時給1,000円」の案件なら、「8時間」働けば8,000円の報酬になります。
Webライターを、アルバイトやパートとして雇用する場合に見られる単価です。
「依頼された記事の納品」ではなく、働いた分だけ確実に収入が入る報酬の形式になります。
Webライターのほとんどは個人事業主やフリーランスなので、時給単価で計算する場合は少ないでしょう。
Webライターの文字単価1円は、初心者のWebライターがまず目指すべき金額です。
文字単価1円であれば、副業でもムリなく5万円が稼げる金額でしょう。
また、文字単価1円以上の案件を受注したともなれば、ライターとしてはいっぱしのレベルであるという証明にもなります。
事前に必要なスキルを学んでおけば、最初から文字単価1円の案件は目指せます。
文字単価1円を目指すために必要なスキルは、以下の3つです。
・Webライティングの基本的なルールを知っている
・SEOの最低限の知識を知っている(理解までは不要)
・PREP法などの文章の型を把握する(知識として知っていればOK)
実際の学び方など詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので参照してみてください。
レベルの高いスキルは文字単価1円案件には不要なので、集中すれば1日で学べますよ!
Webライターレベル別の文字単価表は、以下のとおりです。
文字単価については、私の経験や他のベテランライターやディレクターなどに聞いて出しました。
そのため、この後に紹介するライターレベル別の仕事の特徴なども含めて、ある程度信頼性があるものと考えていただいて問題ないでしょう。
なお、インタビュー記事などは単価が高くなる傾向があるので除外し、ここではインタビューや取材などの別工程が発生しない場合の文字単価だと考えてください。
文字単価によって、仕事内容や案件の特徴は大きく違います。
一つずつ、文字単価別の案件の特徴などをくわしくみていきましょう。
「搾取されライター」レベルである、文字単価0.5円未満。
基本的に搾取案件なので、クラウドソーシングの仕組みや作業に慣れるためのタスク案件以外は受けなくていいでしょう。
0.5円未満案件の仕事内容や特徴は、以下のとおりです。
・搾取案件
・難易度の低いブログ記事やKindle出版のための執筆などが多い
・タスク型案件(作業に慣れるためなら受ける価値あり)
・文章さえ書ければ誰でもできる
・個人からの依頼がほとんど
・クラウドソーシングサイトで大量に募集されている
クラウドソーシング上の案件では、基本的に避けるべき案件。
なぜなら、文字単価0.5円未満ではほとんど稼げないからです。
たとえば、文字単価0.1円で受けたとした場合、1万字書いても1,000円にしかなりません。
ただし、タスク型案件の場合は、最初の段階では受けてもいいでしょう。
タスク型案件とは、発注者が募集する人数内であれば基本的に仕事をさせてもらえる案件で、簡単なアンケートや感想などの仕事が多いです。
タスク型案件は、完全初心者がクラウドソーシングの使い方に慣れたりするのには非常に役立ちます。
あまり効果は大きくありませんが、クラウドソーシング上でスムーズに活動できる人であるというのを示す最低限の信用が得られます。
そのため、数回程度やってみてもいいでしょう。
「無勉ライター」レベルである、文字単価1円未満。
Webライティングに関してまったく勉強していない人の多くは、ここからのスタートになります。
1円未満案件の仕事内容や特徴は、以下のとおりです。
・クラウドソーシングサイトで大量に募集されている(1円未満の案件は全体の60%程度)
・完全初心者はここから
・「未経験者歓迎」や「初心者でもOK」
・文章さえ書ければ誰でもできる
・ネット上の記事をまとめたり、指定商品の解説をしたりする案件
・個人からの案件がほとんど
この文字単価帯の案件は、報酬が少なく長く続けるようなものではありません。
そのため、依頼主を気に入ったなどの特段の事情がない限り、サクッとやめて次の単価帯に進みましょう。
あくまでも実績や経験のために仕事をするという間隔で挑むのをおすすめします。
「初心者ライター」レベルである、文字単価1.0円〜2.0円の案件。
初心者は、まずこの文字単価レベルの案件の獲得を目標にしましょう。
案件の仕事内容や特徴は、以下のとおりです。
・クラウドソーシングサイトで多く募集されている(全体の20%程度)
・基本的なWebライティング知識が求められる
・初心者にわかりやすく伝える文章スキルが必要
・専門ジャンルの仕事でも、ネットで調べれば問題なく書けるレベル
・個人案件に加え、企業案件が増えてくる
・継続案件につながる案件も多くある
初心者ライターがまず目指すべき単価の案件なので、積極的にクラウドソーシングなどで応募していきましょう。
金融や不動産などの難しそうな専門ジャンルの募集もありますが、未経験でも十分に受かります。
実際に、私も未経験の金融ジャンル案件に、初心者Webライターとして活動して間もない段階で受かりました。
事前に知識があれば当然書きやすいですが、知識がなくてもなんとか書けるのがこの文字単価帯の印象です。
「中級ライター」レベルである、文字単価2.0円〜3.0円の案件。
ある程度の強みや実績が必要になってくるのが、この単価帯のライターです。
案件の仕事内容やこの文字単価になる人の特徴は、以下のとおりです。
・クラウドソーシングサイトでの件数が少なくなってくる単価帯(全体の10%程度)
・専門的な資格(FPや宅建士)や経験(金融機関経験者)、知識などが求められる
・構成からの作成や画像選定などの作業も追加で必要になってくるケースも多い
・SEOの強い人(具体的にGoogleで検索上位を獲得した実績を出せる人)
・継続案件で徐々に単価を上げてきた人
中級ライターは、専門資格や専門知識がある人や構成などからの作成ができる人の案件です。
具体的には、ファイナンシャルプランナーの資格や宅建士の資格、銀行や不動産経験者、理系出身レベルの知識などが求められます。
2円未満の案件を継続して信頼を積み重ねて単価アップしてきた人や、SEOで検索上位表示の実績を出してきた人も、この文字単価になる場合が多いです。
このレベルの単価を受けられる人はWebライターの中でも多くはないので、胸をはってWebライターを名乗っていいでしょう。
「上級ライター」レベルである、文字単価3.0円〜5.0円の案件。
このレベルの案件を受注できる人は、Webライターとして成功している人でしょう。
案件の仕事内容や特徴は、以下のとおりです。
・クラウドソーシングサイトでの件数は少ないです(全体の5%程度)
・依頼主は法人がメイン
・大手メディアからスカウトされるレベル
・大手メディアの主要ジャンルを任されるレベル
・国家資格や高い難易度の資格、経験などが求められる
・監修まで含めて依頼される場合も多い
・個別依頼も多い
・「この人が書きました」と記名記事として公開される場合も多い
この単価帯の案件を受けられる上級ライターは、高い専門性が求められます。
あなただからお願いするといった信頼にもとづく依頼が多く、文字単価に応えられるだけの仕事が求められます。
上級ライターレベルの人は、月収30万を超えるのもむずかしいことではありません。
ディレクターやWebマーケターなど、別の道を選ぶために必要なスキルも十分に備わっているはずです。
上級Webライターは、文句なしにプロのWebライターといえるレベルでしょう。
「上位層ライター」レベルである、文字単価5.0円〜8.0円の案件。
ここまでの文字単価にたどり着けるWebライターは一握りです。
割合にすれば3%もいないので、レベルの高い専門性やマーケティング能力などが求められます。
案件の仕事内容や特徴は、以下のとおりです。
・クラウドソーシングサイトではほとんど存在しない
・企業やメディアからの個別依頼がほとんど
・キーワード選定からの構成、マーケティングなど高いスキルが求められる
・医師や弁護士などの高難易度の国家資格や誇れる経歴がある人が多い
・記名記事の依頼が大多数
上位層ライターレベルの単価帯だと、クラウドソーシングサイトではほとんど見つかりません。
もし募集があっても、超優秀な一人しか受からない狭き門なので、現実的に狙っていくのは難しいでしょう。
直接の個別依頼の案件ほとんどになります。
これまでの実績はもちろん、高いレベルのマーケティングやKW選定スキルにもとづく記事作成が求められるランクです。
あなただから執筆をお願いされる仕事であり、ほかの人では代わりができない場合がほとんど。
純粋にライティングだけで目指せる最高レベルが、上位層ライターです。
ここまでWebライターを極めた人は、高次元のWebライティングスキルをもっているので、別の道に進んでもほぼ間違いなく成功できるでしょう。
「著名ライター」レベルである、文字単価8円以上の案件。
インフルエンサーなどのライター以外の実績がある人がたどり着けるレベルです。
このレベルの人は、ライター以外の報酬が収入の大半を占めるケースがほとんどです。
案件の仕事内容や特徴は、以下のとおりです。
・インフルエンサーや有名ユーチューバー
・優秀なアフィリエイター
・紙媒体の書籍がある人
・権威性のある専門性
・高度なマーケティング能力
・検索1位を量産できるSEO能力
・ライティングスクール運営者
・サイト設計の立ち上げからサポート
このレベルの文字単価帯は、著名人または誰に話しても驚かれる実績をもつ人がほとんどです。
ライターの執筆業以外で成功を収めているので、執筆業を積極的にやっていこうという人は少ないのではないでしょうか。
執筆して生み出された記事の内容そのものではなく、「あの人が書いた記事だから価値がある」のがこの単価帯です。
ライターのレベル別に文字単価を説明してきましたが、次に気になるのがどのように収入や文字単価を上げていくのかではないでしょうか。
文字単価を上げて収入を増やしていく方法としては、主に以下の5つの方法があります。
文字単価が1円上がるだけで、収入もライターとしてのレベルも大きく上昇するので、どんどん増やしていきましょう。
・ライティングの実績や経験を作って別の依頼主に乗り換える
・報酬アップの交渉をする
・専門性を高める|単価の高いジャンルを狙う
・インタビュー記事などに挑戦する|手間がかかるが高単価
・実質文字単価をあげる|直契約を狙う
今の案件を問題なくこなせるようになったら、別の高単価案件の受注するか、単価アップの交渉をしていきましょう。
自分に能力に見合った案件を見つけると、ライターとしての能力もメキメキ上がっていきますよ。
金融や不動産といった比較的高単価な案件の専門性を高めたり、インタビューや取材記事といった工程が増えるぶん報酬が高い案件に挑むのもいいでしょう。
クラウドソーシング上でしか受注していない人は、直契約の依頼主を探すようにしましょう。
クラウドソーシングでは手数料として20%ととられるので、文字単価3円の案件だとしても実質2.4円(文字単価3×80%=2.4円)になってしまいます。
そのため、直接の案件の受注ができれば、実質的な文字単価は大幅にアップできるのです。
Webライターとしてある程度稼げるようになったら、Webライターの次のステージを意識していきましょう。
Webライターではさまざまな能力が身につくので、頑張った先には、以下のような選択肢があります。
・より文字単価の高いライターを目指す
・構成やディレクションの立場を目指す
・Webマーケターを目指す
・企業などに対してメディアの立ち上げサポートをする
・ライティング講師になる
上記はほんの一例ですが、Webライターでは幅広いスキルが身につくので、自分の選択に応じた働き方を選べるようになります。
単に自分で執筆してるだけでは収入は頭打ちになるので、月収50万や100万を目指すなら、それが可能な選択肢を選びましょう。
Webライターの文字単価は、そのライターがどのレベルにいるのかを最も分かりやすく示す指標です。
Webライターの文字単価を最後にもう一度確認しておきましょう。
Webライターはなりたての頃が一番大変ですので、少しずつステップアップしていきましょう。
ぜひWebライティングのプロレベルである上級ライター以上を目指し、その後に進む道を色々と検討してみてください。
県庁職員を約10年経験し、300人以上の同期中最速で県知事個人表彰を受賞後、未経験からWebライターとして独立。
副業禁止によりまったくのゼロスタートながら、独立1ヶ月目で月10万円・継続案件5件受注。
テストライティングは2社に応募して両方合格し継続案件へ。独立3ヶ月目で月20万円突破。
文字単価1.0円未満の案件は受注したことがなく、最高文字単価は5.7円。
合格率5%以下の「Webライター検定1級」、「SEO検定1級」などの資格を保有。