鹿肉のドッグフードが増えてきていますね。
うちの犬もお預かり中の保護犬も、鹿肉のドッグフードはローテーションに入れています。
そんな中で、やはり鹿肉ドッグフードの情報の見分け方が難しく、各ドッグフードの情報を調査していても
アコ
なにこれ、罠ばっかりじゃん。
と思ったので、正しい情報の見分け方を含めて伝えていきたいと思います。
プロフィール
アコ
こちらをご覧ください。
人間用のジビエ肉を扱う販売店で、犬用のジビエも扱っているお店からのメッセージです。
もちろん、食肉販売業許可を得て営業しているお店です。
なんと出荷済のお肉が腐っていたと・・・。
アコ
ヒューマングレードだから安心とか、
もはや崩壊している話なんです。
日本の鹿肉ドッグフードは、猟での捕獲に頼っているのが現状です。
100%猟銃ではお肉の量の確保が困難で、安定した管理がすごく難しいお肉なんです。
そのうえ、野生ならではの感染症の心配があるのが鹿肉。
しかしながら鹿肉は
など、メリットがいっぱいです。
アコ
鹿肉を犬の食事に取り入れないのは
本当にモッタイない!
なので、本当に安心な鹿肉ドッグフードの選び方を詳しく解説していきたいと思います。
結論、客観的なデータから自信をもっておススメできるのは、5種類のみでした。
ぜひ、正しい知識を身に着けて欲しいと思います。
このページの目次
鹿肉ドッグフードの種類は多いけれど、本当に安心な鹿肉ドッグフードはあるのでしょうか?
実は冒頭に紹介したように罠がいっぱいの日本の鹿肉の世界。
まぁまぁ、確かに大切なことではありますが、それだけじゃ本当に足りない。
アコ
そんなことを気にしている人は
業界のカモにされちゃいますね。
ドッグフード業界は闇が深い。
うまく付き合っていきましょう。
ということで、まずは鹿肉ドッグフードに隠されている危険な罠についてきちんと把握しておきましょう。
ドッグフードの「無添加」「安心」などの表示は、根拠がなくても書きたい放題です。
工場で危険な添加物を加えなければ無添加という恐ろしい世界。
仕入れた原材料に危ない添加物が入っていても、工場で添加しなければ「無添加」なんです。
確かに産地不明よりも産地が分かっていた方が安心です。
人間の食肉業界でも、産地偽装が問題になっていますが、ペット業界はどうでしょうか?
ペット業界だけが安心ということは、あるわけないですよね。
国内の鹿肉はジビエに頼っているだけに、入荷時までのお肉の管理は猟師さんの責任です。
罠猟でかかった鹿の回収が少し遅れるだけでも、季節によってはお肉が傷みます。
そして人間用の食肉を扱う業者の手を経たとしても、そのまま出荷されてしまうことさえあります。
結局、ドッグフードの視点で言うと、最終的な生産物であるフードの検査がされなければ、何の意味も無いということになりますね。
ドッグフード業界は、誠実にやっていても報われない業界です。
また、誠実な会社ほどなぜかアピールが上手ではない・・・。
マーケティングができるかどうかに全てがかかっています。
コンプライアンスがユルユルの業界だから、品質がどうであっても、マーケティングが上手で、
上手に情報発信が出来れば売れるんです。キラキラしたホームページや広告ページに騙されちゃいけませんね。
アコ
ドッグフード業界の罠をまとめた記事もありますので、
興味があったら読んでください。
では、どのような鹿肉ドッグフードを選べば愛犬のためになるのでしょうか?
アコ
これだけは押さえて欲しい!というポイントを解説します。
ドッグフードは人間の食品では禁止されているような防腐剤や酸化防止剤も使用が許可されています。
なので、これらが添加されていないことをしっかりと確認しましょう。
これが一番大切かもしれません。
無添加も、安心なお肉も、結局は作りての言ったもの勝ちの世界です。
第三者機関が公正な眼で確認し、残留農薬や放射性物質が検出されないことを確認していることが一番安心です。
お肉の産地がどこであっても、どんな工場で生産されていても、出来上がったものが安全でなければ何の意味も無いと思いませんか?
ドッグフードは犬の健康にかかわる「食品」です。
例えばHACCP準拠の工場では、原材料段階でのホルモン剤や抗生物質の投与、、遺伝子組み換え飼料の使用が厳しく制限されています。
このような工場で作られたドッグフードは、非常に真面目に作られていて安心できると言えます。
アコ
自称「高品質」が一番怪しいです。
きちんとした外部規格に基づいた高品質であることは、安心材料になりますね。
では、具体的に安心な鹿肉ドッグフードはあるのでしょうか?
産地が分かるジビエだからと言って安心できるわけではない、添加物も心配・・・
そんな中での評価基準を「無添加」「検査」に絞って、自分が使ったことがあるフードの中でもネットや犬仲間の中で評判が良い20種類について比較をしてみました。
その結果、本当に客観的にお勧めできるものは、6種類だけでした。
合成ミネラル以外の合成添加物が、原材料に含まれていないことを確認しました。
その結果、無添加のものばかり20種類をピックアップしていますので安心してください。
第三者機関チェックが行われているかどうかについて、確認しました。
確認ポイントは、以下の2点です。
これらを以下の基準で採点しました。
フードのみ、工場のみ検査を受けているの場合は「〇」
両方受けている場合は「◎」
受けているか不明だけれど、検査しているお店が取り扱っている商品は「△」
受けているのか全く分からないものは「ー」
アコ
情報が外に出ていないだけかもしれないので、「×」は使いませんでした。
その結果の比較表がこちらになります。
色がついているものは、検査・無添加の基準が高く、客観的なデータから「安心しておススメできる」鹿肉ドッグフードになります。
商品名 | 主な原材料 | 検査 | 無添加 |
FINEPET'S | 鹿肉、鶏肉、オートミール、大麦、全粒米 | ◎ | ◎ |
プライムケイズ(長寿一番) | 鹿肉、玄米、丸麦、はだか麦 | △ | ◎ |
ビッグウッド(ファインベニソン華) | 米、鹿肉、鹿内臓肉 | 〇 | ◎ |
Fresh Factory(丹波鹿) | 生肉(鹿肉、白身魚肉、青背魚肉、アナゴ)、大麦全粒粉、玄米 | ー | ◎ |
ZEN(グレインフリー ベニソン) | 日本鹿生肉、あずき、乾燥さつまいも、乾燥じゃがいも | ー | ◎ |
Daily Style(プレミアム 成犬用) | 鹿肉(生)、牛肉(国産)、焙煎玄米、小麦 | 〇 | ◎ |
ランフリー(ヴェニソン・桜姫鶏&フルーツ・ベジタブル) | ヴェニソン赤身肉、桜姫鶏むね肉、金時芋粉 | ◎ | ◎ |
みらいのドッグフード(長寿サポート) | 生肉(鹿,鶏,馬,魚)、大麦、魚粉、サツマイモ、玄米 | ー | ◎ |
DOG STANCE | 鹿肉(生)、全粒大麦、玄米、精製大麦 | ー | ◎ |
鹿のめぐみ(成犬用一般食) | 野生鹿肉(国産)、大麦(有機)、玄米(有機)、黒米(有機) | ー | ◎ |
クプレラ(プレミアム・ベニソン) | 鹿肉、 サツマイモ、 タピオカ、 フラックスシード | ー | ◎ |
キアオラ(ベニソン) | ベニソン生肉、乾燥ベニソン、ポテト、乾燥サーモン | ー | ◎ |
アディクション(ビバ・ラ・ベニソン) | 鹿肉粉、ドライポテト、ドライタピオカ、鶏脂肪(鶏たん白質除去) | △ | ◎ |
ウルフブラッド(ディープグレード) | 赤鹿肉、乾燥水牛肉、サツマイモ、カボチャ | ー | ◎ |
トライプドライ(ベニソントライプ) | ベニソントライプ、ビーフトライプ、赤レンズ豆 | △ | ◎ |
ナチュラルバランス(スウィートポテト&ベニソン) | スウィートポテト、鹿肉、ポテトプロテイン | ◎ | ◎ |
ZIWI(エアドライ ベニソン) | 生肉、内臓、魚介類 | ◎ | ◎ |
フレッシュファクトリー(天然丹波産 鹿肉) | 生肉(鹿肉、白身魚肉、青背魚肉、アナゴ)、大麦全粒粉 | ー | ◎ |
ヴィジョンズ(イー・ディアー 鹿肉) | 北海道産蝦夷鹿肉、国内産すなぎも、玄米 | ー | ◎ |
ネイチャーズバラエティ(ベニソン フォーミュラ) | 鹿肉、ターキーミール、サーモンミール、エンドウマメ | △ | ◎ |
アコ
この6種類について、一つずつ解説していきたいと思います。
実際に使ったことがある主観では、ZENやみらいのドッグフードは本当に大好きなんです。
でも、ここで「本当に安全でおすすめ」としておススメするにあたり、客観的なデータが少なく、ご紹介することに踏み切れませんでした。
今回取り上げる商品は、全て第三者機関チェックを受けているものばかりですので、個人的な主観ではなく、客観的にもおすすめ出来るものばかりです。
元々はカナダからの輸入フードTLCを取り扱っていた会社です。
それだけでは満足ができず、「日本の犬に合ったドッグフードを」ということで進化し、輸入していたフードとは別の工場をそのために探し、理想的なフードを追求しています。
公式サイトにもその真面目さが綴られているのですが、何せアピールがあまり上手ではない・・・。
人間が消費できるレベルの品質にさらにこだわるだけでなく、原材料段階でホルモン剤や抗生物質の投与、および遺伝子組み換え飼料の使用が厳しく制限される世界最先端のHACCP準拠の設備を持つクリーンな環境で、化学合成添加物を一切使用せずに、一粒一粒丁寧に製造されています。
このような価値があるフードがもっと世に知られて欲しいと思います。
お試しが少量ではなく、1.5キロガツンと試せるのは神だと思います。
こんな感じのものが説明書と共に送られてきます。
アコ
キラキラしたホームページは無いけれど、本当に誠実にドッグフードを扱っている企業です。
気になる点があるとすると、オイルがかかっているので匂いは強め。
パッケージや輸入方法を工夫することで品質維持などをクリアしています。
コスパも良いと思いますね。
小粒タイプは5㎜程度なので、小型犬が食べやすいと思います。
うちの犬太もお試ししてます。
様々なお肉の種類のドッグフードを扱う、ペットのためのお肉やさん。
人間の食肉取り扱い資格を持ったお店です。
ずいぶん前からオイルコーティングフリーのサラサラした感じのフードを扱い、犬仲間ではかなり評価が高いフードです。
ただし、コスパは高め・・・。
材料の組み合わせがかなり柔軟に選べるので、偏食気味のワンちゃんにはピッタリの組み合わせが見つかる可能性大です。
アコ
犬仲間の間では本当に評判が良いです。
なかなかのお値段なのですが、人間がつまんでも美味しいフードばかりです。
私がこのフードを知ったのは、2010年頃に、イギリスからイアンダンバー博士が来日して犬のトレーニングについてセミナーを開催した際のことでした。
「かんたんに手で小さくできて、とても犬が好む味なので、トレーニングのトリーツに最適ですよ」という話に興味を持って調べました。
食いつき抜群のエアドライという製法で作られています。素材の風味がそのまま残る感じです。
肉と魚介類が全体の96%を占めるので、食いつきが良いのは分かります。
ただし、それだけ蛋白質が多いということは、主に室内でのんびり暮らしている日本の犬には多少重たいので、ドッグフードというより、材料として使うと良いと思います。
アコ
ZIWIを使う場合は、炊いたごはんや穀物使用のドッグフードと組み合わせてあげると、犬への負担もお財布への負担も軽減されます。
獣医師の宿南先生が開発したフード。
オイルフリーでサラサラした感じです。
くま笹や大麦若葉など、季節によって犬の体に必要なものを配合するきめ細やかさが魅力です。放射性物質の検査についても、国の暫定基準値よりも更に厳しい基準を独自に設けるなど、犬の食事の安全に向き合ってくれています。
アコ
残留農薬などについても第三者機関チェックを受けてくれていたら、かなり良いと思っているフードです。
オイルフリーが体に合っているという愛犬はチェックしてみてください。
注文ごとに生産されるドッグフード。
オイルフリーなんていう流行が出てくる何年も前から、オイルフリー。うちの16歳の犬が子犬のときから、国産無添加ドッグフードを生産している貴重なメーカーです。
ハーブの匂いで食が細い子は食いつきが悪いかもしれませんが、フードそのものは安心できるものです。
三重産の天然鹿を内蔵までしっかり使っています。
ドッグフードの色が独特なので、びっくりしないでね。
アコ
合わないケースがあるとしたら、ハーブの匂いかな。
アメリカ農務省(USDA)の認定を受け、肉類は米国肉類検査サービス(FSIS)によって管理された食肉を使用という徹底されたドッグフード。
きちんと品質を管理して作られているものではあるのですが、お肉よりもポテトが多い点、ポテトプロテインという加工物が材料の多い方から3番目に含まれている点が気になり、順位は低めです。
アコ
フードを作る体制・水準は申し分ないです。
動物園でも使われているほどなので、コスパは良いと思います。
食が細い犬も比較的抵抗なく食べてくれますね。
調べていると、国産の鹿肉ドッグフードは、選択が難しいなと思いました。
もはや鹿にこだわる必要ないかも・・・とさえ感じましたね。
ちなみに当サイトが選択した無添加ドッグフードのおすすめはこちらになります。
やはり野生の鹿に頼るとなると、感染症や腐敗に対してどうするかというところが肝になりますが、その点に対しての信頼できるデータを公開している企業が極小です。
「それなら自分で手作りすれば?」ってなりますが、鹿肉を入手しようと思っても、やはりジビエになります。つまり、腐敗したお肉が送られてくる可能性があります。(というか実際送られてきたことがあります。)
できるだけ信頼できるメーカが作ったドッグフードを使って、愛犬を守ってあげたいですね。
新卒で入社した会社を10か月で退職。
リゾートバイトや会員制ホテル、人材派遣・紹介会社勤務を経て、インフラエンジニア18年。
一部上場企業でマネージャーやってました。
プライベートでは犬にどっぷりハマり、保護活動(預かりボランティア)にゆるく参加。
8年間で預かって生活を共にした保護犬は45頭。