女性起業の落とし穴|資金ゼロからでも起業できるのは本当?

記事更新日: 2020/11/01

ライター: アコ

働き方改革と言われるようになり、副業解禁というブームが高まる中、

「自分の好きなことで起業したい」

「自由に働きたい」

と考える人が増えているのではないでしょうか。

アコ

筆者の私も同じで、エンジニアとして独立して2年になります。

一部の企業では「フレックス勤務」「リモートワーク」「テレビ会議」などが次々と導入されて、

会社員であっても働きやすい形は整ってきています。

それでもやはり、自由度には限界がありますし、働き方改革の恩恵を受けられている人はわずかです。

育児や家事との両立や、男尊女卑が未だに続くような環境でうずうずしている人がまだまだたくさんいますよね。

そんなときに「起業」で自由に働く道を選択する人が増えてきています。

 
 

女性起業家

誰にでも起業はできます!だってあなたは素敵だから。

こういうキラキラ女性起業家のメッセージを見たことはありませんか?

私はエンジニアの仕事とパラレルキャリアで転職エージェントなどで年間100人程度のキャリア支援をやっています。

また、タイムチケットではキャリア相談をやっています。

タイムチケットというのは、16万人が利用しているサイトで、

得意分野を提供する時間を売買するサービスです。

就職・転職部門で2位になりました。全30,000チケットの中では42位です。

また、2018年・2019年の2年連続でタイムチケットアワード優秀チケット賞を頂きました。

そこには転職に限らず、起業を目指す人や副業を始めたい人もたくさん相談にきます。

そこで最近増えてきたのは、

 
 

女性起業家

誰にでも起業はできます!だってあなたは素敵だから。

週末フリーランスから始めませんか?

これに騙されてしまった人たちです。

なんでも80万とか100万とか大金をつぎ込んでも全く起業できないばかりか、サポートもフェードアウトされちゃうとか。

約束していたコンサルセッションも、理不尽な理由で受けさせてもらえないとか。

もちろん全部の女性起業塾がそうだとは言いませんが、中身がスッカラカンの起業塾が増えてきているのは事実ですね。

アコ

これ以上、騙される人が出て欲しくない!

ってことで、スモールスタートして、リスクを限りなく減らして起業していく方法を書いていきたいと思います。

□この記事で分かること
  • 起業に必要と言われる「ヒト・モノ・カネ」全部無くても起業できるか
  • 女性起業のメリット・デメリット
  • 誰でもフリーランス・起業デビューできるのか
  • どんな人がキラキラ起業家に騙されるのか
  • 起業して失敗・成功するのはどんな人?
  • 起業の失敗談・リアルな苦労話


きっとこれから起業しようと思う人の知りたいことがたくさん書けると思います。

結論

アコ

資金ゼロでも起業は出来ます。

起業デビューを無料で応援してくれる仕組みがたくさんあるからです。

正直なところ、業種によってはゼロ円で起業できるとは言いません。

例えば不動産業がゼロ円起業できるかと言うと、無理なわけですね。

ただし、資金ゼロ又は飲み会1~2回分の費用からでも女性が起業できる分野は沢山あります。

具体的な起業方法も説明していきたいと思います。

アコ

私にもできるかな?

ってワクワクしながら読んでもらえたら嬉しいです。

このページの目次

資金は無くてもOKな3つの原則

資金は無くてもOKだけど、資金が無いと起業できない業種もあります。

ゼロ円又は1万円以内で起業できる業種にはこんな特徴があります。

  • 初期投資が不要
  • 仕入れが不要(在庫が必要ない)
  • 家賃などの固定費が不要

アコ

エステサロンをやりたいとか、

カフェをやりたい、というのはお金が沢山必要です。

1.初期投資が不要

例えば高額なお金を払って資格を取らなければならない仕事や、高額な道具が必要なビジネスは初期投資がかさみます。

不動産業や、車でお弁当やカフェを出店するビジネス、カフェ経営などが初期投資が必要なビジネスです。

初心者が取り組むにはかなりのリスクがあるので、資金に余裕があるとか、経験者にコンサルしてもらうなど、慎重に進める必要があります。

2.仕入れが不要

物を仕入れて販売するビジネスは在庫リスクを伴います。

特に賞味期限があるような食品や、使用期限があるアロマ精油などを使うようなサロンは、初めからたくさん仕入れてしまうと消費できずにロストしてしまうことになりかねません。

資金が無い場合は、仕入れをゼロにするか、在庫を持たないように必要な分だけ都度仕入れられるようなビジネスを選択することでリスクを低減することが出来ます。

3.固定費が不要

家賃や車など、最初から固定費がかかるものを抱えてしまうと、それだけで大きなリスクになります。

これらが不要のものか、必要なときだけ場所を借りられるようなビジネスが良いでしょう。

例えば美容室やネイルサロンをいきなり賃貸スペースを月額で借りて開業するのではなく、フリーランスに席だけを必要なときだけ貸してくれるサロンと提携するなどの方法があります。

自宅で出来るビジネスも、固定費が不要又は極小になるのでおススメです。

女性起業のリアルデータ

女性起業が流行っている・注目されているとはいえ、実態はどうなのでしょうか?

日本政策金融公庫が調査をしている「新規開業実態調査2018年版」の数字を見ながら分析していきたいと思います。

1.新規に開業した人の約2割が女性

新規に開業をした人の19.9%、約2割が女性でした。

10年前の2008年は15.5%でしたので、少しずつ増えています。

2.好きなことで起業した人は?

「趣味起業家」と言われる好きなことで起業した人に絞ると、女性起業家の割合は少し高くなっています。

趣味起業家の28.6%が女性となっています。

それ以外での女性の比率は18.3%なので、女性の方が好きなことで起業する人が多いようですね。

3.開業した人の年代は?

一番多いのは40代の35.1%、続いて30代の31.8%となっています。

30代~40代でおよそ6割を占める結果となっています。

 

何も売るものが無いけれど起業したい!何から始める?

アコ

起業したいんだけど、何もできることがない・・・

そんな相談も実は多いのです。

いや、最初は正直なところ意味が分からなかったですよ。

やりたいことも無いのに起業とか無理でしょ、と思いました。

そんなときはまず、自分のことを深堀することをお勧めします。

時間をかけてきたこと、お金をかけてきたことにヒントあり

今までの経験の中で「時間をかけてきた人」「お金をかけてきたこと」は、商品として成り立つ場合が多いのです。

例えば、英会話をやってきた、料理教室に通っていた、など習い事をしてきたことでも良いと思います。

また、すごく沢山の本を読んできたとか、手作りが好きでアクセサリーを趣味で作っているなどもアリですね。

おしゃれが大好きで自信があるならば、ファッションコーディネーターとしての独立を目指すのも良いでしょう。

睡眠グッズを集めるのが好きで、そこにつぎ込んできたなら、睡眠グッズのアドバイスなどに取り組むなどもアリかもしれません。

子供時代にヒントあり

子供の頃は本能で行動しているので、案外たくさんの才能がその経験に眠っていることがあります。

例えば子供の頃、工作や手作りが好きだったとか。

お花が大好きだったとか。

ヘアスタイルが決まらないと学校に行きたくなかったとか。

子供の頃の行動にヒントがあることが案外ありますので、見直してみるとか、親御さんや兄弟に聞いてみるのも良いでしょう。

アコ

エステサロンをやりたいとか、

カフェをやりたい、というのはお金が沢山必要です。

 

初めての女性起業★資金ゼロで集客する方法はあるのか?

アコ

ズバリあります。資金ゼロから始めるなら、

シェアリングエコノミーやフリーランスのプラットフォームがおすすめです。

シェアリングエコノミー(以降シェアエコ)やフリーランスのプラットフォームに登録しておけば、集客の知識がなくても、プラットフォームが集客してくれます。

なので、実績やスキルを登録しておくと、自然と仕事が流れてきます。

タイムチケットやWorkshipなどがそれにあたります。

16万人が利用中のタイムチケットとは?

16万人が利用中で、3万ものチケットが販売されるC to C又はC to Bサービスのタイムチケット。

個人の時間を個人に販売するシェアリングエコノミープラットフォームです。

それぞれが得意なことや好きなことを販売しています。

料理代行、雑談、写真撮影、キャリア相談、ホームページ作成など、家庭の困りごとからビジネスのお手伝いまで、全部で3万チケットも販売されています。

タイムチケットは無料で始められて、チケットが売りあがると販売額の10%~25%が手数料として差し引かれます。

タイムチケットが広告やテレビなどのメディアへのプロモーションをしているため、販売者は何もしなくてもチケットを置いておくだけで利用者・購入者が集まってきてくれる仕組みです。

アコ

無料なので、登録しておいたら良いと思います。

登録すると10%OFFなどのキャンペーンが都度メール配信されます。

一度興味がある分野のチケットを買って体感してみると良いですよ。

企業とプロフェッショナル人材をつなぐWorkship

こちらは企業と個人がつながることが出来るサービスです。

一定のスキルが無いとマッチングはしないかもしれません。

デザイナー、人事、経理、エンジニア、ライターなどなど、一般企業でポジションがある職種は全てといって良いほど登録が可能です。

週1日などの副業からの稼働も可能になっています。

また、コンサルタントが職務経歴の見せ方などをアドバイスしてくれるなど、手厚いサポートが人気です。

当メディアDAYRICHのヨッシーは1本2.5万円の高額記事作成案件をこちらでゲットしてます。

アコ

未経験でマッチングすることは難しいかもしれませんが、

今会社でやってる仕事で独立したい人は、腕試しにもなります。

こちらも無料で登録できるので、登録してどんな案件があるのか確認してみることをお勧めします。

月に1時間からでも稼働できるクラウドワークス

個人と個人、個人と企業、企業と企業など、様々な形でweb上で契約をして仕事を進めることが出来るプラットフォームです。

仕事の種類はライター、web制作、プログラム開発、採用支援など多岐に渡ります。

案件をよく見ないと、単価が安いものもありますが、その代わり初心者や未経験でも挑戦できる仕事も掲載されています。

プロフィールを詳しく登録しておくと、企業側やクラウドワークスからスカウトもあります。

アコ

初心者から上級者まで、様々な仕事があります。

単価が良いものからちょっと安すぎない?というものもあるので、見極めが必要です。

とにかく実績が欲しい人は、チャレンジしてみる価値アリです。

女性起業のメリット

近年はリモートワークやフレックス勤務など、女性が家事や育児と両立しながら自由に働ける環境は整いつつあります。

とはいえ、会社員の自由度というのは限度があるし、もっと自由に柔軟な働き方をしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

また、未だ残る男尊女卑の会社で、自分のスキルが活かされず、悶々としている人も案外多いのかもしれません。

女性が起業するメリットを見ていきましょう。

1.女性向けの市場にリーチできる

男女関係ない世の中になってきたとはいえ、女性向けの消費財や体験ビジネスの市場はとても大きなものがあります。

例えば

  • ネイル
  • 料理
  • ランチ
  • 習い事

・・・などなど。

これらの市場は女性のシェアが大きいため、同じ女性が起業することによって、男性よりも消費者の気持ちが分かるメリットがあります。

女性が成功しやすい個人向けビジネスが沢山あることは、女性が起業するメリットと言えますよね。

例えば「外食に行くのも、食事を作るのも面倒。その時間を仕事や子供との時間に充てたい。」と思ったとします。

家で仕事をしたり、子供の宿題を見ている間に誰かがご飯を作ってくれたら、すごく便利ですよね。

「自分の悩みは同じ女性の誰かの悩みかもしれない」

この視点は大きなメリットになります。

 

2.ライフスタイルに合わせて働ける

出産・育児・介護など、男性が手伝ってくれる世の中になり、男性も産休や育児休暇が取りやすくなってきています。

とはいえ、女性自身が「育児中は仕事をセーブして育児への時間を多めにしていきたい」と考える人も多くなっています。

そんなときに起業・フリーランスという働き方は、自分で働く時間や場所・仕事の分量をその時に必要な形で選んでいけます。

女性が起業すると会社員に比べて、その時のライフスタイルに合わせて、柔軟な働き方が出来ると言えます。

 

3.女性起業家向けのネットワークやコミュニティが増えている

いきなり「起業」といっても、いきなり踏み出すのは勇気が必要だし、右も左も分からないのは当然のこと。

そんな女性の悩みに寄り添うかのように、沢山の女性起業家コミュニティが出来ています。

当メディアでパラレルキャリアの専門家にインタビューしていますが、そこでも女性の起業の第一歩を踏み出すコミュニティについてお話を頂いています。

女性は「一緒に歩く」が好きなんです。

中学生の頃、女子はお友達と一緒にトイレに行ってる人が結構いませんでしたか?

男子はいないですよね?

同じ悩み・課題を共有しながら切磋琢磨していくことができる環境は、とても力強く女性起業家を後押ししてくれることになるでしょう。

 

女性起業のデメリット

メリットが沢山ある女性起業ですが、デメリットもあります。

このデメリットを克服することが、成功へのカギとなっているとも言えます。

経営に関する知識が少ない人が多い

女性で起業する人の中には、会社で責任あるポジションを任せてもらえず、うずうずして起業するパターンもあると思います。

その場合、会社でマネジメントや予算管理を経験せずに独立しますので、経営に関する知識がないまま起業することになり、それがデメリットとなるケースがあります。

家庭やプライベートとの両立で失敗しがち

夢に向かって猛進するばかりに、家事や家庭のことが後回しになりがちな起業初期。

そこで家族やパートナーからの理解が得られずに挫折する人が多い現状があります。

どんな時も少しの余裕を持って、家族の理解やサポートを上手に獲得しながら進んでいくことが、成功への秘訣といえます。

産休・育休などの公的制度が無い

独立してしまうと、自由に働けて好きな時に休める反面、会社で受けられていたサポートが一切なくなります。

産休・育休・時短勤務・介護休暇などがそれに該当します。

休む=収入減という形になりますので、ライフスタイルに合わせた事業計画をする必要があります。

 

女性起業の落とし穴

女性起業にありがちな落とし穴を紹介しておきます。

ゼロ円からで起業はできます。でも地に足が着いてないと、ゼロ円がマイナスになってすごく後悔することになりますから、十分に注意が必要です。

キラキラ起業家の落とし穴

ホテルのラウンジでクライアントとツーショット、朝からシャンパン・・・

などなどキラキラフワフワした女性起業家の成功者(に見える)みなさん。

このイメージにつられてフラフラと行ってしまうと大変なことに!

キラキラしているイメージの水面下では、必死に漕いでいたりするものです。

キレイなイメージだけに憧れていると、地味な努力や地道な勉強に疲れ果ててしまうかもしれません。

成功している人はどこかで必ずかなりの努力をしています。

売りたいものと売れるものが区別できない

好きなことで起業する人にありがちなのが、この現象です。

マーケティングで市場を分析することが出来ず、自分の売りたいものを売ってしまって失敗するケースです。

商売として成り立つのは、「売りたいもの」ではなく「売れるもの」であることを忘れてはいけません。

市場にニーズが無い商品は売れないのです。

しっかりと市場のニーズを調査することを忘れないようにしましょう。

 

女性起業家が活躍している分野は?

少額の資金からでも、女性が成功している分野がいくつもあります。

比較的結果を出しやすく、女性の感性との相性が良い分野をいくつか紹介しておきます。

インターネットショップの開業

家賃などの固定費をかけずに、物販ができるのがインターネットショップの良いところですね。

ネットショップ初心者でも、無料でマイショップを持つことが出来るのが、BASEというサービスになります。

BASEはインスタグラムとの連携も可能なので、初心者がショップを始めるという点でとても適していると言えます。

具体的には?

インターネットショップを開業するには、次のようなものを扱う人が増えています。

  • アクセサリーや洋服の手作り
  • スマホケースやTシャツなどにオリジナルプリントしたもの
  • 雑貨などを仕入れて販売する

インターネットショップのメリット

なんといっても、固定費が無料で出来ることです。

また、24時間365日販売を続けることが出来るのも大きなメリットといえます。

全国のお客様から注文を受けることが出来るのも魅力の一つです。

インターネットショップのデメリット

インターネットショップは今、多くの人が気軽に開業できる手段となっているため、競合が増えています。

特技を提供する

写真撮影やイラスト、料理など、それぞれの特技を販売するサービスも手軽に始めることが出来ます。

コーチングやカウンセリングなどの技術がある方は、そのようなものを販売するのも良いでしょう。

1対1でサービスを提供する場合と、1対多でサービスを提供する場合があります。

1対1の場合はタイムチケット、1対多(スクール形式)であればストリートアカデミーなどを使うと、効率よく集客が出来ます。

サロンや教室の自宅開業

パン教室やお菓子教室などの教室や、ネイルサロンなどのサロンを自宅で開業するケースです。

家賃が不要なため、手軽に開業できますが、自宅に人を招くことに抵抗がある人には向かない形式となります。

自宅に十分なスペースがある場合は、家事との両立もしやすく、固定費が削減できるため、

失敗せずに女性が起業する形には合っているとも言えます。

まとめ

男女関係ないと言われる世の中とはいえ、実態はまだまだ女性が窮屈な思いをしていることが多いように思います。

市場では女性の感性は歓迎されますし、成功している例も少なくはありません。

地道にコツコツやっていけば、成功することは難しくないはずですが、継続できない人も多いようです。

すぐに結果が出なくても焦らないように、潤沢な資金が無い場合は、まずは副業からコツコツとはじめてみることをお勧めします。

この記事を書いたライター

アコ

新卒で入社した会社を10か月で退職。

リゾートバイトや会員制ホテル、人材派遣・紹介会社勤務を経て、インフラエンジニア18年。

一部上場企業でマネージャーやってました。

プライベートでは犬にどっぷりハマり、保護活動(預かりボランティア)にゆるく参加。

8年間で預かって生活を共にした保護犬は45頭。

この記事に関連するラベル

ページトップへ