普段から撮っている写真を販売して、月に5万円程度の金額であれば儲けるのも夢ではありません。
しかし、そのためには稼ぐコツを掴んで地道な努力をする必要があります。
写真販売は、ストック型のネットビジネスです。
「写真販売サイト」に自身で撮影した写真を登録し、購入(ダウンロード)されると収益が発生します。
スマホで撮った写真を登録できる販売サイトもあるので、気軽に始められる副業です。
・写真販売でどのくらい儲けられるのか
・写真販売で稼ぐコツとおすすめサイト
・写真販売サイトで写真を売る具体的な手順
わたじろー
写真販売のメリットやデメリット、注意点なども含めて解説しますので、ぜひ最後まで読んでください!
このページの目次
写真販売の副業は、最初のうちは月に1,000円稼げれば良い方です。
あんまり稼げないのかな…?
そう思うかもしれませんが、写真販売はストック型のビジネス。
続ければ続けるほど(写真販売サイトへの登録写真が増えるほど)報酬は上がっていく傾向にあります。
わたじろー
地道な努力を続けていけば、月収数千円~数万円は現実的に狙える金額です。
写真販売サイトには、「ダウンロード報酬型」と「販売報酬型」の2種類があります。
それぞれ販売システムや報酬が異なるので、1つずつ解説していきます。
ダウンロード報酬型とは、写真素材サイトに登録した写真がダウンロードされる度に、決まった額の報酬が発生するシステムを指します。
代表的なサービスは、「写真AC」です。
写真ACは各投稿者が登録した写真素材を無料でダウンロードできるサービスです。
月額制の有料プランも提供されていますが、基本的には無料で利用できます。
1回ダウンロードされるごとに3円、人物写真であれば10円の報酬が投稿者に支払われます。
報酬は少ないですが、基本無料で利用できるサービスなので、ダウンロードのハードルが低く利用者が多いのが特徴です。
わたじろー
登録も簡単なので、気軽に写真販売を始められます。初心者におすすめ!
販売報酬型は、有料の写真素材サービスを利用した販売方法です。
販売サイトに写真を登録し、その写真が購入されると何パーセントかのロイヤリティが発生するというシステムになっています。
代表的なサービスは「PIXTA」や「Adobe Stock」などです。
報酬は、サイトやダウンロードされた写真の種類によって異なります。
「PIXTA」では単品購入の場合、販売価格の22%~58%の報酬が得られます。
写真の販売価格はSサイズ550円、Mサイズ1,980円、Lサイズ3,630円…とサイズによって変動します。
報酬率22%の場合にMサイズの写真が1枚売れると、550円の22%で121円の報酬です。
販売実績が多くなるほどクリエイターランクが上がり、報酬率も上がっていきます。
販売報酬型は、ダウンロード型よりもぐっと報酬が上がりますが、登録や写真の審査は厳しい傾向です。
わたじろー
「この写真を買いたい」と思われないと売れないので、少しハードルが高めです。でも売れたときの単価は大きい!
写真販売のメリットは次の3つです。
・スマホひとつで始められる
・写真撮影の趣味を活かせる
・継続的な収益が得られる
ひとつずつ確認していきましょう。
スマホさえあれば、撮影⇒販売サービスへの登録⇒写真販売の流れが一通り完結します。
写真販売って、一眼レフとか必要なんじゃないですか?
わたじろー
カメラや機材がなくても、スマホのみで写真販売は可能です。
近年スマホのカメラ性能は非常に高く、とても綺麗な写真が撮れます。
さらに簡単なレタッチ(写真加工)もスマホでできてしまいます。
いつどこにいても、スマホ1台でスキマ時間を使って写真販売を始められるというわけです。
写真を撮るのが好きな人や撮影が趣味な人にとっては、写真販売はうってつけです。
今まで撮りためた写真があるのなら、ぜひ写真販売サイトに登録してみてください。
わたじろー
趣味で撮った写真を誰かに購入してもらえたら、とても嬉しいですしやりがいを感じますよね。
旅行やアウトドアなどが好きな方も、趣味を楽しむと同時に販売用の写真を撮影できるので、趣味と実益を兼ねた副業をすることができます。
やりがいを得られると続ける意欲も湧くので、趣味を副業にできるのは大きなメリットです。
売れる写真を生み出せると自動で収益が発生し、継続的に稼げるのが写真販売の魅力です。
120円の報酬を得られる写真が月に10枚売れたとすると、月の収入は1,200円。
年間で120枚売れた場合は14,400円の収入です。
月に15枚売れるようになれば、月1,800円、年間で21,600円の収入になります。
わたじろー
登録枚数が増えるほど、「継続的に売れる写真」が増える確率は上がっていきます。
登録した写真は自分にとって継続的な収益を生み出す資産になりますので、ぜひ長期的な目線で取り組んでみてください。
写真販売のデメリットは次の2つです。
・ライバルが多いので、売るための努力が必要
・写真の報酬単価が低い
それぞれ確認していきましょう。
写真販売はライバルが非常に多いので、その中で埋もれないためには地道な努力が必要です。
写真販売は誰でも気軽に始めやすいのがメリットではありますが、逆に言えばライバルもたくさんいるということです。
ライバルの中にはプロのカメラマンも含まれます。
膨大な写真の中で埋もれないためには、売れる写真をリサーチしたり、オリジナリティのある写真を撮ったりする必要が出てきます。
数が多ければ人の目に止まる確率も高くなるので、とにかく継続して写真を投稿していくことが重要です。
2つ目のデメリットは、写真の報酬単価が低いことです。
写真が1枚売れたとしても、多くは数十円~数百円程度の報酬にしかなりません。
そのため、始めたばかりで登録写真数が少ないうちは月の収益が数百円…というのも珍しくありません。
しかし、掲載される写真の数が増えたり、売れやすい写真を投稿できるようになったりすると収入は上がっていきます。
単価が低いので初めてすぐに大きな収入を狙えるわけではない、という点は注意しておきましょう。
写真販売で稼ぐコツは、次の通りです。
・需要が高く、競合が少ないテーマ(人物写真など)を狙う
・複数の構図やアングルで撮影する
・継続的に写真を投稿する
・検索タグは最大限に設定し、閲覧数を増やす
・撮影テクニックや加工(レタッチ)技術を学ぶ
売れやすい写真とは、利用者のニーズを満たす写真です。
写真販売サイトの利用者はWEBサイトやポスター、チラシ、パッケージなど様々な目的で素材を探していますので、需要も多岐に渡ります。
わたじろー
売れないな…と思ったら、前述した「写真販売で稼ぐ5つのコツ」を見直して、試してみてください。
詳しくは、別の記事で解説します。
写真販売で収入を得るまでの具体的な手順は、次の通りです。
1. 写真販売サイトに登録する
2. 写真の販売条件を確認し、理解する
3. 撮影した写真を投稿する
4. 投稿した写真が写真販売サイトによって審査される
5. 審査に通過した写真がサイトに掲載される
6. 掲載された写真が購入されると報酬が得られる
7. 換金可能額を超えると、指定口座に報酬が振り込まれる
自分で撮影した写真なら何でも登録できるかというと、そうではありません。
写真をアップした際には、必ず審査が行われます。
この審査では、著作権や肖像権といった法的観点から見て問題がないかをチェックされます。
特に人物写真はチェックが厳しく、販売サイトによってはモデルの肖像権使用許諾書の提出が必須です。
写真の形式やサイズなどもサイトによってルールが定められていますので、それを正しく理解して規定に沿った写真を投稿することが必要です。
写真販売のおすすめサイトは次の通りです。
・写真AC
・PIXTA
・スナップマート
・シャッターストック
・Adobe Stock
・フォトライブラリー
・iStock
初心者にオススメなのは、ダウンロード報酬型で敷居が低い「写真AC」と、スマホ1台で完結する「スナップマート」。
「PIXTA」は国内最大手の写真販売サイトなので、安心して利用できるのが魅力です。
報酬獲得率をアップするために、複数の販売サイトに登録しておくのが良いでしょう。
わたじろー
それぞれ特徴がありますので、自分に合っているサービスを選びましょう!
上記で紹介した7つの写真販売サイトを、「1枚あたりの販売価格」「報酬」「出品者数」「作品数」の項目で比較しました。
多くの写真販売サイトでは月額プランが用意されており、写真1枚あたりの最低販売価格は20円台~30円台と非常に安いです。
しかし、どの販売サイトも単品での価格は高めになっている場合が多いので、単品購入されれば大きな報酬を期待できます。
出品者数や登録作品数から見ると、やはり海外大手サイトが強くshutterstock、Adobe Stock、PIXTAの順に利用者が多いようです。
利用者が多ければ掲載写真へのアクセス数も増えますが、売れやすいかどうかは一概には言えません。
人気のある写真のテーマや傾向は、販売サイトごとに異なります。
各写真販売サイトの特徴を抑えて、自分にあった販売サイトで報酬を狙っていきましょう。
各写真販売サイトについて、一つひとつ確認していきましょう。
参照:写真AC
写真ACは、無料で使用できるフリー素材のダウンロードサイトです。
他の写真販売サイトよりも審査が甘い傾向にあるので、気軽に始めてみたいという初心者の人におすすめ。
1枚あたりの報酬は3円~10円と安いですが、すべての写真が無料でダウンロードできるので、報酬が発生しやすいのがメリットです。
デメリットは、写真ACに出品した写真は、著作権が写真ACに移ってしまうこと。
具体的には、写真ACに登録した写真は、他の販売サイトに登録できなくなってしまうので注意してください。
他の写真販売サイトで審査に落ちた写真を、写真ACに登録するという使い方もありかもしれません。
同じ系列でイラストACやシルエットACという素材サイトもあるので、イラストや画像制作・加工が得意な方はそちらに挑戦してみるのもいいでしょう。
参照:PIXTA
PIXTAは、国内最大手の写真・画像・動画・イラスト販売サイト。
出品者数は30万人以上、登録された作品数は6,830万点以上にも上り、利用者も多いです。
写真を販売するには、入門講座と入門テストを受ける必要があります。
手間ではありますが、販売前に知っておくべきことを学べるので、初心者の人にとってはありがたい制度です。
他には養成講座なども行われており、クリエイターの支援やスキルアップ制度が充実しています。
報酬率は、過去1年間の販売実績や契約形態に応じて利率が変動。
写真の単品販売単価が550円~と比較的高額なので、高い報酬を狙いやすいです。
参照:スナップマート
スナップマートはスマホアプリが提供されているので、スマホ1台で写真を販売できるサイトとして人気が高いです。
自然でおしゃれな写真をテーマにしているだけあって、他の写真販売サイトと比べてSNSで投稿されるような写真が多く販売されています。
スナップマートで売れやすいのは、「インスタ映えする写真」です。
普段から写真をInstagramなどにアップしている人にとっては、利用しやすいでしょう。
また、スナップマートでは決められたテーマに沿った写真を投稿するコンテストが定期的に開催され、入賞すると賞金や賞品がもらえます。
ランクアップ条件にはコンテスト応募や写真の出品枚数も含まれているので、販売実績が少なくても報酬率アップを狙えるのが魅力です。
参照:shutterstock
shutterstockは、世界150カ国で展開している海外最大手の写真・動画・音楽販売サイトです。
スナップマートと同じくスマホアプリが提供されているので、スマホのみでも写真を販売できます。
利用者が非常に多いので写真へのアクセス数も多く、他の写真販売サイトと比べて売れやすいと評判が良いです。
報酬は低めの傾向ですが、販売実績によるランクアップで報酬率のアップも目指せます。
ランクは毎年1月1日にリセットされてしまうので、その点は注意しておきましょう。
shutterstockはアメリカの企業であるためにサイト上の日本語が若干不自然であったり、タグ付けは英語でする必要があったりと不便な点もありますが、おすすめできるサイトです。
参照:Adobe Stock
Adobe Stockは「Photoshop」や「Illustrator」など、クリエイター向けソフトで有名なAdobe社が運営する写真販売サイトです。
海外サイトではありますが、Webサイトは日本語化されているので問題なく利用できます。
海外の利用者が非常に多いため、日本らしい風景や小物、文化を感じる写真は売れやすい傾向にあります。
販売実績に応じてAdobe社のソフトが無料で利用できる「ボーナスプログラム」の特典が用意されているので、Adobe社のソフトを使用している人には特におすすめです。
参照:フォトライブラリー
フォトライブラリーは、国内大手の写真販売サイトです。
フォトライブラリーの最大の特徴は、写真の販売価格を100円~5000円の間で自由に設定できること。
報酬は初月のみ60%の利率で、以降は販売実績によって30%~46%の間で設定されます。
独占販売(フォトライブラリーのみで販売)なら、報酬率は45%~65%。
報酬は全体的に他の写真販売サイトと比べて高めです。
女性の人物写真や家族の写真、料理の写真などが売れやすい傾向にあります。
高い料金設定にするとその分写真のクオリティも求められますが、うまく売れる写真を登録できれば大きく稼げる可能性のある販売サイトです。
参照:iStock
iStockは、Getty Images社が運営している老舗の写真・イラスト・動画販売サイトです。
海外サイトですが、AI検索機能などを備えていて、利用するユーザーにとっても使いやすいシステムになっています。
写真の報酬率は15%と少々低めの設定ですが、iStock専属(iStockのみで販売)であれば25%~45%と利率が大きくアップ。
iStockの素材は日本の大手メディアでもよく利用されており、クオリティの高い作品が多く登録されています。
イラストや映像も販売できるので、自分の作品を世界中で使ってほしいという人はぜひ登録してみてください。
次に、写真販売をする上での注意点を確認しておきましょう。
写真販売をする際の注意点は、次の3つです。
・著作権や肖像権に注意する
・写真販売サイトの規定に沿った写真を登録する
・最低限の写真の撮り方を学ぶ
ひとつずつ確認していきましょう。
写真販売をする上で、避けて通れないのが「著作権」と「肖像権」です。
人物写真の販売には許可が必要ですし、写っているモデルの肖像権使用許諾書の提出が義務付けられているサイトもあります。
また、芸術作品にあたる建造物やオブジェなどには著作権があり、基本的に写真を販売する行為は認められていません。
個人で楽しむ目的で撮影するのは許可されていても、営利目的で撮影するのは不可という場合もあります。
さらに、商標や企業のロゴが写りこんでいる場合も、許可なく販売はできません。
これらの可否は写真販売サイトの審査でも厳しくチェックされるため、販売する写真に何が写っているかは事前によく確認しておく必要があります。
特に人物写真は需要も高く、報酬も高い傾向があるので安易に手を出しがちです。
規約違反や著作権・肖像権の侵害にならないよう十分に注意しましょう。
写真販売をする際には、サイトごとに定められたルールに沿った写真を登録する必要があります。
写真の形式、サイズ指定、ピクセル数、使用フォント、クオリティなど細かいところですが、これをクリアしないと審査を通過できなくなってしまうので、必ず確認しておきましょう。
また、規定に沿っていたとしても、次のような写真は審査に通過しにくい場合があります。
・ピントが合っていないピンボケ写真
・テーマや使い道がはっきりしていない
・同じような写真がたくさん登録されている
わたじろー
慣れるまでは規定に沿った写真を準備するのは大変かもしれませんが、最初の関門と思って頑張りましょう!
プロ並みの撮影テクニックは必要ありませんが、販売するためには最低限「見られる写真」を撮影する必要があります。
例えば海の水平線が写った写真を登録するとして、水平線が斜めになっている写真とまっすぐな写真、どちらが売れやすいでしょうか?
あえて斜めに撮るのは高度なテクニックですが、そうでない場合は背景がまっすぐになるように撮影しましょう。
斜めになってしまった写真でも、後から編集してまっすぐにすることもできます。
黄金比と呼ばれる構図や、被写体の位置を意識してみるのも良いでしょう。
写真の基礎を学ぶことで写真の見栄えはぐっと良くなり、売れる確率も上がります。
これから写真販売を始めたいけど、写真の撮り方がわからない!という方は、書籍やインターネットで写真の基礎を学んでみましょう。
写真販売はスマホ1台でも始めやすい副業です。
継続的に写真を投稿していくことで、ストック型の収入が見込めます。
始めのうちは大きな収入を得ることは難しいですが、売れ筋をリサーチしながら多くの写真を投稿していければ月に数千円~数万円の副収入が得られるかもしれません。
写真サイトには無料で登録できるので、日常的に写真を撮っている人は一度試してみてはいかがでしょうか。
写真販売は時間にとらわれず趣味と副業をかねて取り組めるのが最大の魅力なので、写真好きな人には特にオススメです。