トライズは1年間で1,000時間のプログラムを組む、コーチング式の英会話スクールです。
そのコミット具合の高さからも、英語が話せるようになった!と体感している人も多いようです。
しかし、1年で1,000時間ということは、1日あたり3〜4時間の時間を捻出するということになります。
その時間の捻出が「厳しそう、大変そう」という思いから、トライズに入会しても挫折してしまうのではないか、と思っている人も多いでしょう。
さらにトライズは他のコーチング式英会話スクールが『2ヶ月で36万円』という価格設定をしている一方で、『1年間で150万円』近い料金がかかります。
その金額の高さゆえに
トライズ
トライズの継続率は91%以上!!
と公式サイトは謳っているものの『自分は残りの9%にならないだろうか・・・』と不安に思った人もいるかもしれませんね。
トライズの口コミはSNSや掲示板などを見ても、まだ限られた数しかありません。
そしてその口コミもサクラっぽい口コミが多いのも確かです。
そのため、入会するかどうか悩んでしまうのも頷けます。
しかしその口コミを注意深くチェックしていくと、その中に「9%がなぜ挫折してしまったのか」の理由が隠されているのです。
そこでこの記事では、
について解説していきたいと思います。
加えて、実際に僕がトライズを体験してきたときにコンサルタントさんから聞いてきた情報も含めて、お伝えしていきます。
新宿支店に取材に行ってきた時の写真
トライズの受講を検討している人は、入会するにせよ辞めるにせよ、最後までしっかり読んでご自身の決断の参考にしていただけたら嬉しいです。
このページの目次
結論からいうと、トライズで挫折してしまう人の理由は2つしかありません。
それは「目標設定の曖昧さ」と「スケジュール管理不足」です。
一般の英語教室に比べてかなり高額なので、誰もが気軽に利用できるものではないと思います。
私には価格以上の価値がありましたが、ちょっと始めてみようという方にはオススメできません。
本気で英語を身につける強い意志がある人の為の高額の価格設定だと思います。
私には提供されるサービスが合っており、結果も出すことが出来たので料金面に不満は無かった。
しかし、受講者の求めるものがトライズの学習方針とズレる場合は不満の声がでる料金設定かもしれない。
提供される学習内容をよく吟味してから受講の有無を決定することをおすすめします。
ーともに『みんなの英語ひろば』より引用
繰り返しになりますが、トライズの料金は正直に言って高いです。
この高い料金に対して、自分の求める結果が返ってこない・得られないとなれば、当然不平不満も強くなり、勉強を継続することができなくなります。
ではどういう人が不満を抱きやすいのかというと、目標設定が曖昧な人です。
トライズでは確かに最初にコンサルタントが明確な目標を設定できるようにサポートしてくれます。
明確な目標とは、例えば『海外での事業を任されるように力をつけたい』とか『ビジネス上、外資系企業との交渉が必要になる』といった、自分のキャリアとひもづくもののことを指します。
この目標が単に「英語を話せるようになりたい」、「苦手意識を克服したい」というフワッとした目標のままだと間違いなく挫折します。
勉強スケジュールの作成事例
トライズ入会して1ヶ月で感じた事。
— TORAさん (@Trial_8_Error)July 16, 2018
・20時間/週はやはりキツイ。
・コンサルと言っても受身だと得るものは最小限
・振替がないので、開始時にレッスン日はしっかり考えるべき
全て当たり前だけども、、
私が苦労したのは、勉強時間の確保。自宅から会社までが近いので、通勤時間がなく隙間時間を使えませんでした。
だから、朝3時に起きて勉強することもやったりしていました。
でも、しっかりと道筋を示してくれるカリキュラムが構築されているので、家庭の事情で休会する時期もありましたが、最後までやり遂げられたと思います。
ートライズ公式HPより
トライズは年間で1,000時間の学習時間を捻出するために、人によってはハードなスケジュールを強いられることもあります。
この点に関しては、受講生の中でも
の2つの考え方に分かれているようです。
そして主にトライズのレッスン内容に満足しているのは上の1の考え方ができる方です。
『1年間、仕事と勉強以外の時間がなかった』・『飲み会にもいかず、昼食も一人で公園に行きシャドーイングをしながら食べていた』と行ったような、超ストイックエピソードが多いです。
こちらの方もトライズの受講生の徹底ぶりをよく現しています。
2-3時間の学習を1年続けること自体は「習慣化」さえできればそう難しくなかった。あらゆるスキマ時間や思考停止時間(化粧中とか入浴中)を活用すると2時間くらいは捻出できる。ぶつぶつシャドーイングしながら歩いて、すれ違った人に怪訝そうな顔で振り向かれるのももう何とも思わなくなった
— ニシブ マリエ (@marie_nsb)July 6, 2019
以上の、トライズに対する不評からしても、トライズを途中で挫折してしまいやすい人は、
と言えます。
まず、明確な目標が設定されていないと、コンサルタントとの手厚いサポートがあるとは言え学習を続ける意欲が湧いてきません。
無理くり学習時間だけ1,000時間到達したとしても、その中身が伴っていなければ英語力が成長しないまま終わってしまいます。
またそれと連動して、目標が定まっていなければ、毎日3時間の勉強時間を捻出しようとは思えないでしょう。
トライズは、英語を身につける必要性があり、その目標に向かって自己管理ができる人にこそ向いているサービスだと言えるのです。
実際の使用教材
以上の理由から、トライズに向いている人、向いていない人もはっきり別れます。
トライズのサービスに満足している人は、全員「主体的に英語学習に取り組んだ人」です。
トライズは確かに、科学的な側面から効果のあるプログラムを採用していますし、コンサルタントの教育にも余念がありません。
しかしトライズの満足度の高さは、「結果が出るサービス内容だから」というよりも、「高額な料金を払ったからこそ結果を出す」と決めた受講生の覚悟による部分が大きいのです。
加えて「仕事での必要性が高い」人も満足度が高い傾向にあります。
トライズの特徴は、ビジネスの現場で役に立つ英語力を鍛えるところにあります。
当然ですが、その必要性や期限が迫っている人ほど、より高い成果を出しています。
一方で「150万円も払ったんだからトライズのいう通りにしていれば成果が出るんでしょ」と思っている人は成果が出ません。
冒頭で言った「91%以外の残りの9%」になってしまいます。
また
といったように、英語が必要なシーンと日付が決まっていない場合も、トライズを使いこなせない可能性が高いです。
英語力の緊急性が低い人は、もっと安い英会話スクールに通うなどをしながら、自身の必要性を高めていくことが先決です。
トライズは例えるなら、アスリートにとっての「コーチ」や「トレーニング施設」にすぎません。
それをどこまで使い切れるのかは、最終的には選手=受講生に依存するのです。
トライズで成果を出そうと思うなら、お客さんになってしまわずに、いい意味でトライズを利用してやろうと思える主体性が必要なのです。
「主体性」といってもイメージが湧きにくいと思いますので、実際にトライズで結果を出した人たちの口コミを紹介します。
トライズでしっかり成果を出すためには、
の二つが必要だとお伝えしました。
しかし、「そうは言ってもそのスケジュールがなぁ」とネックになっている人もいると思います。
そこで必要になるのが、トライズのコンサルタントを使い倒すことです。
トライズには受講生1人1人に専属のコンサルタントがつきます。
そのコンサルタントが、受講生の学習進捗管理やモチベーションアップをサポートしてくれます。
この中でも受講生が特に活用すべきなのは「明確な目標設定」・「学習スケジュール作成」・「メンタルケアやモチベーション管理」です。
トライズに入る人は高いをお金を払うわけですから、当然最初はやる気に満ちています。
しかし現実は甘くはありません。1年間もあればモチベーションの上下は必ず起こります。
トライズの受講生には『死の谷』という時期が2回くるのがあるあるのようで、受講生に対してのインタビューでも
『死の谷』について納得できたので、『成長痛のひとつだ』と捉えて、モチベーションが下がることはありませんでした。
コンサルタントには、教室に行かない日も毎日メールを送っていました。
朝送れば、その日のうちに返信があり、それを読んで、また頑張る。まるで交換日記のようでしたね(笑)
と語られています。
この時大事になるのは、コンサルタントを使い倒すということです。
「使い倒す」とは、正直に愚痴を言ったり不満を言ったりすることも含まれます。
コンサルタントの期待に応えようとしてスマートにこなそうとしてしまうと、プライドが邪魔をしてHELPを出すことができなくなってしまいます。
モチベーションが下がりそうになった時に、「やる気が出ない」とコンサルタントに報告することで、モチベーションが上がるような言葉をかけてくれます。(それが仕事ですからね)
逆に、コンサルタントを使い倒すような主体性がないと、このツイートの方のように不満足な結果になりかねません。
英会話のトライズは金が余ってる人、かつ、自発的に勉強できない人が通うところだよ。英会話講師の質は高い。コンサルの問題解決力は低い。完全に個人の自主勉強に依存したシステム。半年通ったが、今は通ったことを後悔している。
— うすた (@swi6)December 11, 2017
トライズで挫折しやすい人の特徴を考えると、トライズのメリットデメリットも自ずと見えてきます。
トライズのメリットは兎にも角にも「実践で使える英語力が身につくこと」と言えるでしょう。
人が何かを学習する時、その技術やスキルを本当に血肉化して使えるようになるまでには、どんなジャンルでもある程度の年月を必要とするものです。
『2ヶ月』という短期で設定しているコーチングスクールが多い中、トライズは「2ヶ月なんかで本当の英語力が身につくわけがない」と断言しています。
この辺りは、とても正直で好感が持てますよね。
だからこそトライズでは、
といった、受講者の学習意欲が下がらないような学習環境を用意しているのです。
一方で、トライズは学習時間の大半が「自主学習」で占められているため、受講生の主体性が問われます。
もちろん、スケジュール作成や学習進捗管理はコンサルタントも手伝ってくれますが、最終的にはやるのは自分です。
他の英会話スクールのように「場所に行けば向こうがやってくれる」わけではありません。
年間で140万円近く、月10万円以上を払って受講するわけですから、絶対に元を取ってやるという強い意志が必要になります。
また、最近ではTOEIC対策コースも始まりましたが、TOEIC(R) のリスニングとリーディングの対策のみとなっており、TOEIC(R) スピーキングとライティングの対策は実施していません。
トライズのTOEIC対策はあくまでも「2ヶ月間限定の試験対策」です。
公式のホームページにも
トライズのTOEIC(R)対策プログラムは、TOEIC(R)スコアをアップさせることに特化した学習内容となっています。
スピーキングやアウトプット学習は行いませんので、英語を話す力が大きく向上することはありません。
ー引用元:https://toraiz.jp/toeic/faq
と明記されています。
しかし、スコアアップの保証が付いているので、短期間でTOEICのL&Rのスコアを上げたい、という人にはオススメです。
トライズに興味がある方なら、まずは自分にはどんなプログラムを組んでもらえるのか、無料体験に行って確かめるのが良いでしょう。
そこでスクールの雰囲気や、コンサルタントとの相性を確かめることもとても重要なことです。
基本的な受付時間と電話番号は以下の通りです。
2020年2月現在では、東京・神奈川(横浜)・大阪(梅田)・兵庫(神戸)・愛知(名古屋)にスクールがあります。
距離的にそこに通えない人でも「コンサルティング、レッスン、プログレスチェックなどの全てのサービス」をスカイプのみで受講することも可能です。
僕も実際に無料カウンセリングにいってみましたが、変なクロージングもなく丁寧に色々教えてもらいました。
学習スケジュールや目標設定も明確になるので、自分の英語習得への本気度を確かめる意味でも、いってみる事をお勧めします。
最後までご精読くださり、ありがとうございます。
ご要望・ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。
このサイトをキッカケに「何かが変わった」という感想も募集しています。
これから英語を勉強しようと思っている人に一番伝えたいのは、時間は絶対捻出できるということ。
僕の場合は、起床時間を1時間早めたり、新聞などを読んでいた往復1時間半の通勤時間も英語学習に当てたりという工夫をしました。
とにかく不要なものを削っていけば、3時間はなんとか作れるというのが、1年間やり遂げたあとの感想です。