恋愛コラムニストってものすごい数がいるし、意見がそれぞれなので結局どれを読めばいいのかわからないってことありませんか?
そこで恋愛のプロの視点から「この人の記事は本質的で面白いから読め!」と太鼓判を押せる人たちを厳選しまとめました。
まとめてて思ったんですけど
読むのはこの人たちの恋愛コラムだけでいい
と心の底から思いました。
このページの目次
恋愛情報を発信している人はとても多くいるのですが、その中で「人間というもの深くを観察していて、かつ独自の視点で切り取れる人」はものすごく少ないと言えます。
加えて恋愛メディアも雨後の筍のように出てきていていますが、読者が本当に求めているものを、良いライターを採用してきちんと編集もして載せているメディアも、本当にごく1部ではないかなと思います。
最近よく見かけるのは
という運営スタンス。
これによってSEO上位に上がってくる記事が、大して読み応えのないどこかで見たことある内容のものが乱立するような、ユーザーの満足度を満たさない状態になってしまっているのです。
僕が恋愛メディアの編集者さん達と話をしていてよく思う事は、「ライターはいっぱいいるけど、本当にいいライターはものすごく少ない」ということです。
これまでWEBメディアはPV市場主義に走ってしまい、いかに効率よくPV数を稼ぐか、いかに強烈なタイトルで引っ張って(中身の薄い)コンテンツに誘導するか、というマネタイズ方法を選択していました。
ですがその結果、視聴率を求めるばかりに中身のないテンプレート化した番組作りをするようになってしまったTVと、同じ失敗を繰り返すことになってしまったのです。
その象徴的な事件としてWELQ問題が起こってから、様々なメディアがあり方を見つめ直し、「より良いコンテンツ作り」を目指すようになりました。
しかしこの「恋愛」の分野は、はっきり言って未だ手付かずです。
なぜなら恋愛コラムは、ネットに転がっている情報を集めれば読者も「まぁ、こんなもんか」と一応納得できる内容になってしまうため、ライターの質の良し悪しが判断しにくいのです。
名乗ってしまってえば誰でもなれるバンドマンのようなものでありながら、音楽とは違い、どんなにつまらない書き手が書いても「それなりに読めてしまう」のが1番の問題だと思います。
そういう意味で、「良い書き手」が不足している恋愛の分野は、WEBメディアの中ではより良いコンテンツ作りが遅れてしまっている分野だと言っても良いでしょう。
そのため玉石混交の恋愛コラムの中から、本当に優れた恋愛コラムを読みたい選びたいと思っている人が、そこにたどり着けずにいます。
これでは本当にメディアが読者のニーズを満たす情報発信ができているとは言えません。
これからの恋愛メディア・恋愛ライターの役割は、(PVを獲得するということも同時に大事ですが)
記事を発信することではないかと思います。
そんな中で僕は、その中でも「本質をついた記事を書いている恋愛コラムニストたち」をまとめて、より多くの人に「こんなに面白いことを書いている人たちがいるんだよ!」ということを届けたい、と思ったのです。
これからご紹介するコラムニストたちの選定基準を先にお伝えしておきます。
先に断っておきたい事は、ここに載せられているコラムニストだけが良くて、ここに載っていないコラムニスト悪いということではありません。
僕が知らないだけで素晴らしいコンテンツを発信できる人は中にもたくさんいらっしゃると思います。
ただし僕も情報発信者のはしくれとして、僕なりの観点と切り口できちんと選ばせていただきました。
1番大事にしたのは独自の目線や思考性を持っているかどうかという基準です。
これまでの恋愛コラムは、ネット上で検索をしてその情報をまとめてちょっと自分の色に脚色したモノばかりでした。
しかしそういった記事があまりにも量産されてしまったため読者は「なんか前にも読んだことあるな」と思うようになってしまっています。
逆に「この人の記事面白いな」と思わせるライターさんは、やっぱりそのライターさんの背景が面白いものであったり、そこから培われたユニークな感性が滲み出ています。
次の基準として挙げられるのは、自分自身の実体験に基づいた内容を書いているかどうかという点です。
これは恋愛にまつわる経験だけではなく、その他もろもろ全ての人生経験に基づいた内容になっているかどうか、という意味です。
面白い記事を書く人は、総じて何かしら人とは違った面白い人生を歩んでいる人たちばかりです。
だからこそ人とは違った見方ができるし、人とは違った考え方で読者のニーズを解決することができます。
ただし、ここにご紹介させていただいている人たちが、必ずしも「恋愛コラムニスト」を名乗っているわけではありません。
人によっては作家だったりブロガーだったり官能小説家だったりいろんな肩書きがありますが、恋愛メディアでの執筆経験があるという点では共通しているので、「恋愛コラムニスト」としてご紹介させていただきます。
また、以下の見出しに付いているキャッチコピーは僕が勝手につけたものですので悪しからず。
では前置きが長くなりましたが、早速オススメの恋愛コラムニストたちをご紹介していきたいと思います!
ブログも連載媒体も基本的には「読者へのQ&A」の形式をとっていることが多いですが、質問者の質問に直接答えるのではなく、「その質問が出る人が抱えているであろう潜在的な感情」を読み取ってそこに回答する能力にものすごく長けている人だと思います。
意外にも公式ブログを立ち上げたのは(ブログを見る限り)2013年の年末なんですが、初月からすでに100万PV達成していたようです。(おそるべし)
何よりすごいのが、言っている事がずっと変わらない、ということ。
同じメッセージを何度も何度も投げ続けるのって、情報発信者の立場からすると飽きやすいものですが、その変わらないメッセージ性にファンが増え続けているのかなと感じます。
など。
実在するラブホテル「目黒エンペラー」のスタッフ。本論からよく脱線するお悩み相談が人気です。
そしてその「脱線の仕方」がすごい。歴史やビジネスなどのあらゆる分野の教養を使って例え話をされるのですが、「その知識はどこで培ってきたの?」と思うものばかりで毎回舌を巻きます。
一応ご年齢は20代という設定になっているよう(2013年の時点で23才だとつぶやいている)ですが、その知識量の広さと深さからして、中の人は絶対20代じゃないと僕は疑っています。
など
AV監督としての数々の女優たちと接してきた経験から培った、恋愛とは?性とは?についての独特の感性をいたるところで発信されている方です。
恋愛関連の情報を追っているといやでも目にする方ではないでしょうか。
とにかくいろんなテーマでいろんな方と多面的な話をされるので、ここがオススメ!とは言いにくいのですが、恋愛関係のありとあらゆる事象に関して「心がなぜそう思わせるのか?」という点についての洞察が深く、「確かにそれはあるかもしれない」と考えさせられることがとても多いです。
他人の意見をすんなり受け入れ、「ってことはこういうことかもしれないですね」と新しい考えを生み出していく思考の柔軟さがとても参考になります。
など多数
オタク格闘家である旦那さんとの結婚までをmixi日記で綴った『59番目のプロポーズ』で作家デビュー。藤原紀香さん・陣内智則さん主演でドラマ化もされました。
最近では毒親系コラムがものすごく人気で、その「血縁だからといって大切に思う必要はない」という正直なスタンスと、コミカルな文章表現が毒親を持つ人たちの救いになっています。
個人的にはアルテイシアさんの「結婚の中身は50年の共同生活」、「おせんべいの片割れと結婚しろ」、「結婚相手は股間センサーではなく脳センサーで探せ」という表現が、結婚とは何かをものすごく正確に言い当てていてとても好きです。
書籍などでご本人の過去などを知ると、清濁混ぜ合わせたご自身の体験の一つ一つがこういったエッジの効いた言葉になっているんだな、ということを痛感させられます。
など。
AV男優のしみけんさんとの事実婚発表でも有名になった、作家のはあちゅうさん。
その「好きに生きる」を真っ直ぐに貫く物言いは、人によっては好き嫌いがかなりはっきり別れますが、その実はめちゃくちゃな努力家。
駆け出しの時とは比べ物にならないほど、本質的で読み応えのある文章になっているのを見ると、「いったいどれだけの文章を書いてきたんだろう…」と想像するだけでも途方にくれるほどです。
尖った考え方・自分の主張をハッキリいう人が好きだ、という人にオススメ。その生き方に勇気をもらえるはずです。
など多数。
恋愛関係の執筆をしている人の中で、唯一「就活」についての情報発信を専門的に行なっている人。
P&Gでマーケティングのお仕事をされていた経験があり、その時の経験を生かしたマーケターとしての発信も行っています。
恋愛コラムを読んでいる限りは割とサラッとした内容を書かれる方に思いがちですが、ブログの『トイアンナのぐだぐだ』にはご家族との関係やご自身の過去などの、割と「ドギツイ」内容が書かれており、個人的にはこちらの方が筆にエネルギーが乗っていて好きです。
など。
恋愛の専門家ではないのですが、コラムの切り口(特にAMに連載されているもの)はどれも独自の視点があっていわゆるその辺の「恋愛コラム」とは一線を画します。
彼女もまた「自分の体験したことをベースに文章を書く」人であり、そこに嘘がありません。
体調を崩して休職した経験があると以前ツイートされていましたが、そのあたりの経験が今の彼女の快活なスタンスに影響しているのだろうなと邪推しています。
Twitterの口コミなどを見ていると、そういった「盛った」書き方をしない正直なレビューがファンからの支持を集めているのだな、ということがよくわかります。
書籍などは執筆なさっていないのですが、珍しくインタビューを受けている記事がありましたのでご紹介。
コンサル経験を活かした、恋愛市場に跋扈する魑魅魍魎たちの分析とお焚き上げで有名に。(つまりは恋愛で出会うクズ男あるあるを体系化してまとめたということ)
中でも書籍『妖怪男ウォッチ』(宝島社)は、女性なら人生で一度は読んでおくべき本だと思います。
世の男たちがどのようにして女性たちをたぶらかせているのか、本当によくわかります。
そしてとにかくひと記事ひと記事の熱量(本人は”筆圧”と表現)がすごい。本家のブログでも恋愛相談の記事(note)でも記事あたりの平均文字数が1万字は超えるのではないかと思うほど。
また毒親持ちの経験から前述のアルテイシアさんともよく対談などをされています。
僕は職業柄、女性誌にもよく目を通すのですが、女性誌に載っている恋愛コラム二ストって、美容家とかパーソナルトレーナーなどが「ついでに」やってることが多くてあまり好きじゃないんです。
でもその中でも萩中さんの発信するメッセージはかなり本質的です。見た目がパッと見キラキラ系(失礼)なので騙されないでください。
主に「男性に好かれようとするあまり自分本来のあり方でいられなくなる」人にとってはど真ん中な人ではないかと思います。
キャリアもなかなか独特で、金融からファションにいき、そこから独立してセレクトショップを立ち上げながらパーソナルスタイリストとしても活動。結婚後、現在の愛妻コンサルタントに至る、という経緯です。
Twitterは力をあまり入れていないようですが、Instagramにはファンがものすごく多いのはさすがスタイリストと言ったところでしょうか。
正確には恋愛コラムニストではないのですが、「マッチングアプリ」というものを知り尽くした人物としてピックアップさせていただきました。
アプリソムリエを名乗るだけあり、やはりその知識量はすごいです。
マッチングアプリは放っておいてもうまくいくものではなく、プロフィール作りに戦略と戦術を要するものです。
そのあたりの細かい情報を発信してくださっているので、マッチングアプリ攻略を考えている人はぜひフォローを。
個人的には「調査の人」という印象。予想や憶測で記事を書かず、いろんな人の性にまつわる本音をしっかり調査し、自分の意見も踏まえてしっかり発信されているなと思います。
性にまつわる情報発信をされている方のインタビュー記事などもよく書かれているイメージがあります。
恋愛コラムニストとしては珍しく(?)現代ビジネスやウートピなどの社会派のメディアへの寄稿も行っているのが特徴的です。それだけ読み応えがある、ということですね。
作家デビューされる前はアンダーグラウンドな世界にどっぷり浸かっていたという経歴も、その「刺さる内容」に少なからず影響しているのだろうなと思います。
など
「好きが高じて仕事になってしまった」人のお手本のような人です。
どんな分野でもそうだと思うのですが、「好き」のレベルがおかしい人って、常人ではたどり着けないような境地に行きますよね。
Betsyさんもエロの世界でそれを体現している人だと思います。
主に「女性に向けた」セックスノウハウを書かれていますが、彼女の元に集まる質問やそれらに対する回答などを読んでいると、「男性こそ読むべき内容では?」といつも思わされています。
それぐらい洞察が深く、かつ「見ている世界」が面白く、めっちゃ勉強になります。
特になし。(本を出してほしいですね…出されたら絶対買う)
ここまで紹介してきた方たちに比べてフォロワー数こそ少ないものの、文章の中身はしっかり読み応えのある方です。
広告代理店に勤めていた経歴がそうさせるのか、記事の企画内容も面白い。
若手AV女優へのインタビューやオススメのコンドーム紹介など、「顔出し女性ライターでこれやるか普通…」という「体当たりも辞さない」姿勢が素敵だなと思います。
また写真もイラストも使えるスキルは、採用するメディア側からするとかなりありがたいのではと思います。(僕も絵を描ける能力が欲しい)
特になし。30歳までに本を出すことが目標のようです。出版関係の方、声をかけて見ては?
そんな中で、桐谷ヨウさん(ブロガー名:ファーレンハイト←最初はこちらで有名に)の書かれる文章は、独特のエッジが効いていながらも、読む人に優しく問いかけるような魅力があります。
まぁ、モテる男ってこういう考え方するよね、というのが随所に滲み出ている感じがします。
女性が読んでも「男側の思考」がよくわかるので、かなり参考になると思います。
ただ、ブログの初期の頃は「ファーレンハイト」というキャラをゴリゴリに前面に出した、「いいかお前らに、女の子の気持ちを知るってことはどういうことか教えてやるぜ」スタンスでした。
それがマーケティングによるものなのか、本来のキャラの一部を誇張したものなのかはわからないのですが、「媒体や読者に合わせたキャラ替えができる」のは、ライターとしてはすごいスキルなのではないかなと感じます。
『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』ワニブックス (2016/2/26)
「桃山商事」とは大学生時代に清田代表が立ち上げた恋バナ収集ユニットであり、これまで1,000人以上の恋バナを聞いてきて得た知見を、コラムやラジオで発信をされているチームの名前です。
その中でも清田代表はジェンダー論などについても執筆されている、男性コラムニストの中でも稀有な存在と言えるでしょう。
恋愛相談の数がそうさせるのだと思うのですが、恋愛における悩みを抽象化して交通整理をして、みんなにとってわかりやすい状態にするロジカルな切り口を得意とする方だと思います。
そして、恋愛関係の情報発信をしている方々との対談やイベントなどを見ると、かなり信用力があり仕事のできる人なんだろうなぁと感じています。
など。
この記事をまとめるにあたって、これまでご紹介してきた方々の本やWEB記事を読み漁ったのですが、やはり「本質的だな」と思える人たちには共通点がありました。それは
いろんな人の事例を聞きまくっている、ということ。そしてそれをデータベース化して整理し、ロジカルに伝える力を持っている、ということです。
だからこそより多くの人の心に刺さるし、ファンも多くいらっしゃるんだろうなと改めて痛感しました。
逆に言えば、いろんな事例を把握し、その人自身もまた人生経験が豊かで苦しい思いをしたことがある人でないと、恋愛という複雑怪奇なテーマを扱うことができない、ということだろうなとも思いました。
恋愛に詳しくなりたい人は、今回オススメした人たちのコラムはぜひ片っ端から読んでみてください。
そうすれば「あぁ、恋愛をして幸せになるっていうのは、そういうことか」という感覚がハッキリ見えてくるはずです。
最後までご精読くださり、ありがとうございます。
ご要望・ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。
このサイトをキッカケに「何かが変わった」という感想も募集しています。
元俳優。1,000人以上の人生相談経験を元に、恋愛市場への本質的な情報発信を行う。
恋愛・結婚・ジェンダー・夫婦・SEX・キャリアについての総合雑誌のような存在を目指す。
連載:ハウコレ・カナウ・yummy!・LiFeなど。
書籍『なぜあなたの恋愛は思い通りにならないのか?』