血液の汚れはその日のうちに発見した場合はキレイに落とすことがとても簡単です。
しかし日光や熱にさらされた血液、時間が経過した血液はとても頑固なシミとなり、特殊な溶剤を使わないと落ちにくい性質があります。
また、血が固まる前に揉んだりこすったりすると繊維の奥深くまで汚れがいってしまい逆効果です。
洗える環境でなければ、洗える状態になるまで放置しましょう。
このページでは家庭で洗える衣類の【血液の染み抜き方法】を紹介しています。
(革製品などドライクリーニング製品は不可)
血液は約50%が水分なので、血が固まる前であれば水につけておくだけで汚れは落ちます。
ただしお湯で洗うのはNGです。
お湯によって血液が温めると【血液中のたんぱく質】が固まり、衣類の繊維に付着してしまうからです。
・水道水
・水を貯める容器
水道水を容器に貯めます。その際お湯には絶対にしないこと。
温度が高いと血液は固まるので40℃以下推奨。
外出先では汚れた服を濡らしてレジ袋などに入れておき、あとで処理するのがお勧め。
② 容器に衣類を入れ、水に浸します
対応が早ければ血液はきれいに落ちます。
水洗いでシミが落ちないようであれば血液が酸化して固着してしまっているので、洗剤を使って洗い落とします。
衣類に付着し時間がたった血液は空気中の酸素と化学変化をおこして非常に頑固な汚れになっています。
なので強めの薬品を使って成分を分解→シミ抜きをするので薬品で色落ちや変色の恐れがあります。
まず目立たない場所で変化がないか確認してから行ってください。
・マジックリンを2倍に薄めたもの
・オキシドール[過酸化水素]
衣類は裏返しせずに汚れがついた面に洗剤をかけます。
こすらず、そのまま数十秒待ちます。
②浸透したらその上に【オキシドール】をかけます。
水で薄めたマジックリンと化学反応を起こして汚れを分解します。
液体のオキシドールであれば原液のまま少量かければOKです。
時間がたてば水ですすぐだけでそのままキレイに落ちます。叩いたり、揉んで洗う工程はありません。
③手洗い or 洗濯機で洗剤を洗い流す。
しみ抜きの処置は完了しているので、洗濯表示に従って洗濯機で洗剤を入れずに洗います。
洗濯機が使用不可の場合は手洗いで何度もすすぎましょう。
※すすぎが不十分だと再びシミ作る原因になるので入念に。
家庭で落ちないシミはクリーニング屋にお願いするしかありません。
しかしシミ抜きというのはクリーニング店にとって一番嫌な仕事なので「頑張ったけど落ちませんでした」と返ってくる場合がとても多いです。
特に血液の染みは特に頑固なシミなので嫌がるところが多いです。
ですので口コミ・評判をしっかりリサーチした上で依頼することをお勧めします。
もし近所に信頼できそうなクリーニング屋がなければ家からクリーニングを依頼できる宅配クリーニングもオススメ。
信頼できるのは伊勢丹百貨店とアフターケアを提携実績のある【リネット】というサービスです。
おせっかいクリーニングで有名なリナビスさんも評判・口コミが良いのですが、TVでたびたび紹介されて受注量が増えたことで少し質が悪くなりつつあります。
実際の店舗でも宅配クリーニングでも、確実にキレイに注文する際はしてもらうために「シミの原因は○○です」と伝えてお願いするようにしましょう。
好奇心旺盛の32歳。
ライター兼ライフスタイルアドバイザーとして活動。
みんなが右を向いていると左を向きたくなるアマノジャク。
時に毒舌。