タンブル乾燥・静止乾燥とは?~クリーニングの予備知識~

記事更新日: 2021/01/03

ライター: いなえ

クリーニング店に依頼する時に気になる専門的な知識についてメリット・デメリットについてわかりやすく解説。

このページでは【タンブル乾燥(タンブラー乾燥)】【自然乾燥】【静止乾燥】の違いについて深堀しています。

プロのクリーニング店での一般的な工程は次の順番で行われます。

①しみ抜き
②洗い(水洗い・ドライなど)
③乾燥(タンブル・自然乾燥など)
④仕上げ

③の乾燥方法は仕上げの風合いに関係する工程なのでとても大事な作業です。

プロのクリーニングがおこなう乾燥

プロのクリーニング業者でも乾燥の種類は大きく3つに分類されます。

・タンブル乾燥(タンブラー乾燥)

・自然乾燥

・静止乾燥

これらのメリット・デメリットなどを比較すると静止乾燥が一番優れているのがよくわかります。

クリーニング店で乾燥方法を任意で選ぶことはできません。

一般的なクリーニング店ではタンブル乾燥が広く普及しており、価格が高い中級~高級クリーニング店で自然乾燥・静止乾燥を利用しています。

可能であればクリーニング店に確認してみましょう。

 

タンブル乾燥とは?(タンブラー乾燥)

タンブル乾燥は家庭用洗濯機などでよく見かける、回転させながら熱風を送り乾かす方法です。

回転させながら乾燥させるため、様々な方向から風をあてる事ができ、比較的早く乾燥させることが可能。そのためほとんどのクリーニング店ではこのタンブル乾燥を利用しています。

メリット

高温の風を送るため生乾きの可能性が非常に低く。カビの発生などを防ぎやすい。 

デメリット
持ち上げる→落とす が機械の中で無数に繰り返されるので生地へのダメージあり。
通常70度~80度程度の熱風を送るので熱に弱い素材には不向き。

またファスナーやボタンなど硬い物同士の接触で破損してしまう事もあり。

 

自然乾燥とは?

自然乾燥とはクリーニング業界では倉庫のような専用の空間で乾燥させるのが一般的です。

一定の風を送り空気を循環させ、除湿をすることで時間をかけて乾燥させます。(設備投資してない会社もあり)

こちらも広い空間が必要なためコストがかかるので 中級~高級クリーニング店で扱う乾燥方法です。

メリット

タンブラー乾燥と違い熱風や摩擦でダメージを与えないので洋服に優しい。

デメリット

一番日数がかかり、長時間干すので素材によっては収縮してしまう。
乾燥の工程で生地がふんわりすることはない。

 

静物乾燥とは?

静物乾燥は、風を通す板の上に横に広げた状態、またはハンガーなどで吊るした状態で優しい風をおくりつつ洋服を揺らし、機械の中を除湿して洋服を乾燥させていきます。

専用の静物乾燥機には少量の洋服(10~20着)しか入らないので現場の回転数が悪くなってしまいます。

機器に入れるのに1点1点作業が必要なため非常に効率が悪い為、多くのクリーニング店では扱っていません。

高級クリーニング店を選ぶのであれば静止乾燥を採用しているところを選んで欲しい。

メリット

洋服にかかるダメージがもっともかからない乾燥方法。
型崩れや生地への負担が最小限。

デメリット

手間がかかる為、高額になりやすい。

まとめ

繰り返しになりますが、クリーニングの仕上がりで1番嬉しいのは【静止乾燥】になります。

大切はお洋服を預ける時には特にダメージが少ない【自然乾燥】【静止乾燥】を取り入れているお店・会社選ぶことをお勧めします。

 

乾燥以外の工程については他のページにまとめてますので、気になる方はぜひご参考にしてください。

この記事を書いたライター

いなえ

好奇心旺盛の32歳。

ライター兼ライフスタイルアドバイザーとして活動。

みんなが右を向いていると左を向きたくなるアマノジャク。

時に毒舌。

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