市場で新鮮な蟹を購入したとしても、蟹は痛むのが非常に早いため買った日のうちに食べきるのが必須です。
冷凍された蟹でも痛む早さは同じなので、一度解凍したらその日のうちに食べきりましょう。
また非加熱の状態では、自然解凍や冷蔵庫であっても長時間保存しておくと黒変(黒く変色)し見た目を損なうので冷凍状態にしておいた方が良いです。
鍋やしゃぶしゃぶで食卓に蟹を並べる際はボイル済みのものか、生なのかしっかりを把握しておきましょう。
市場などで、実際の蟹を触ることができる状態であれば、手に持ってずっしりと重い蟹が身がつまっていて美味しいです。
持ち比べたときに軽いものは、脱皮の後や成長過程なので水分量が多い傾向があるので、水っぽくて食べ応えがないのであまりおすすめできません。
サイズが小さかったり、脚が折れていたりする【訳ありの蟹】でも十分に美味しく食べれますので、美味しい蟹を選ぶ方法は【重さ】が大きな指標となるので是非覚えておいてください。
ネット通販で蟹を選ぶときの注意点は5つです。
地方名:松葉がに、越前がに、間人ガニ、加能蟹
北極海のアラスカ沖、グリーンランド西岸、北米の大西洋、大西洋沿岸~ベーリング海、南米のチリ沿岸、オホーツク海~日本海。
甲長約8~13cm。
ロシア・アラスカ産が中心で年中取引が可能である為 国産のものは高く、輸入のものは安価な傾向。
雄と雌は別の蟹と言っていいほど異なる。
【松葉蟹】【越前蟹】【加能蟹】【間人ガニ】など地方で呼ばれる蟹はすべて雄の事をさします。
日本海の解禁は毎年11月初旬。生態環境の保護などの理由により1か月程度の短い期間しか漁をしてはいけない。
そのため漁獲量も限られ高級な蟹となっています。
非常に甘みが強く、旨味あふれる蟹汁が濃厚。
繊維質もほどよく、口の名中でほどよくほぐれるやわらかさ。
オスは脚肉が大きく美味であり、茹で・蒸し・焼き・鍋が推奨される調理法。
大きい足を活かして、食べ応えのある【焼きガニ】が特に好まれています。
別名:親ガニ
地方名:セコガニ、コガニ、コッペガニなど。
北極海のアラスカ沖、グリーンランド西岸、北米の大西洋、大西洋沿岸~ベーリング海、南米のチリ沿岸、オホーツク海~日本海。
甲長7~8cm。
雄と違い脚が短いのが特徴。ズワイガニで足が短い商品はメスの可能性が高い。
昔は小ぶりな雌は非常に安価な価格で取引されていた。
しかし甘味、香りもあり十分においしい為、流通が改善されると需要が一気に高まり値段の差はなくりつつある。
小ぶりの為、脚身は少ないがミソ・内子が特に美味。
茹でガニが最もおいしく食べれる調理法。
しかしズワイガニのメスは他の蟹より小さい為、塩加減や茹で時間などが難しい作業になります。
茹でに失敗するとうまみ成分が溶け出し蟹茹でになれてないようでしたらボイル調理済みの商品を選ぶことをお勧めします。
朝鮮沿岸、日本海、オホーツク海、カムチャッカ、ベーリング海、アラスカ沿岸の北極海。
甲長約25cm・国産は少なく、ロシアやアメリカからの輸入品が多い。
北の海に多く棲み、魚のタラと漁獲地域が重なるため、この名がついている。(鱈場蟹)
アブラガニと区別をするために【本タラバ】と呼ぶことも多い。
脚の裏にも色がついているのがタラバガニ。
厳密には蟹ではなくヤドカリに近い品種。(左右非対称なのはヤドカリの名残)
オスの方が美味。大きくて殻が固いものが美味しい蟹。
甘味が強く、固さもほどよく多くの人に好まれる。
殻が柔らかいものは脱皮してまもなく、身がしまってなくて水っぽい。
カニミソが非常に少ないため、身の味を楽しめる【蒸しがに】【蟹しゃぶ】がおいしく食べれる調理法となります。
アブラガニは1月から6月に漁獲される少し安価な蟹。
外見がタラバガニにそっくりであり、タラバガニ科なので高級な【タラバガニ】として販売する偽装事件が過去にありました。
タラバガニはアブラガニ!?そごうなどに排除命令
yahoo!ニュース(アーカイブ)
【食品偽装 タラバガニを仕入れ値10分の1のアブラガニで代用も】
週刊ポスト
このため【アブラガニ】と【タラバガニ】を区別するためにタラバガニを【本タラバ】と呼称するようになったといわれています。
タラバガニに勝るとも劣らない脚肉のおいしさと風味を誇ります。
大きな脚肉が美味の為、旨味と甘味を閉じ込めて食べられる【焼きガニ】がおすすめの調理法です。
サハリン・オホーツク海・千島列島・アラスカ沿岸など寒流海域。
日本国内では北海道・青森・岩手・宮城・福島などで獲れる。
流通が少なく高価な蟹となる。1年中おいしく食べる事ができるが、国内産に絞ると秋冬だと一層美味しいとされています。
甲長約20cm。全身を覆う特徴的な毛状突起が名前の由来。
脚が短く身が少ない代わりにミソがおいしい。蟹の中では最上級にミソが美味。
持って重いものが美味しい。裏返して成熟した卵が多いものは避けましょう。
雄と雌で形状が異なり、雄が楕円で雌が円形に近い。
メスは脚が細いので身が少ないが、カニミソと一緒に食べられる内子(うちこ)が美味と人気。
オスはメスより身体が大きいため身を多く食べたい場合はオスを。カニミソ目的であればメスがオススメ。
毛蟹は蒸すか茹でるかの二択が一般的であり、茹でる方が多数の人に指示されています。
カニミソと一緒に身を口に入れる事で一層風味が増して、毛蟹ならではのおいしさを味わう事ができます。
好奇心旺盛の32歳。
ライター兼ライフスタイルアドバイザーとして活動。
みんなが右を向いていると左を向きたくなるアマノジャク。
時に毒舌。