マグネシウムが精力に効くって本当?摂取すべき量や効果について徹底解説

記事更新日: 2020/05/31

ライター: よっちゃん

本記事で書かれていること
 

① マグネシウムの効果

カルシウムが脚光を浴びる中、注目されるのが遅れたのがマグネシウム。

しかし、研究が進むにつれマグネシウムの重要性が明らかになり、今では体に必要不可欠なミネラルとして認識されるようになりました。

よっちゃん

300種類以上の酵素の働きを助ける補酵素でもあるんです!

体内では、60%は骨や歯に、40%は細胞内に、1%は細胞液内に存在していて、骨や歯の形成を助けるサプリメントとして扱われたりします。

しかし、マグネシウムのメリットはこれだけにとどまりません。

酵素の働きを助けるということは、それだけ体の機能を正常に働かせる役割を担っているということではありますが、それだけ聞いても、具体的にどこがどうなるのか分かりづらいですよね?

よっちゃん

なので、代表的なマグネシウムのメリットを挙げてみました

  • 活力が上がる
  • テストステロンが増える
  • ダイエットに効果的(中性脂肪を下げる)
  • 糖尿病のリスクが下がる
  • ガンになるリスクが下がる等

特に、「活力が上がる」「テストステロンが増える」という観点から、成分として組み込んでいる精力剤も少なくありません。

もちろん、マグネシウム単体で大きな効果が期待できるわけではありません。

体は、非常に複雑な相互関係で成り立っていますので、栄養はバランスよく摂らねば意味がないからです。

とはいえ、マグネシウムはその中でも「活力」という点において、重要な役割を果たしているのも事実。

そこで本記事では、「男性の活力」という観点に絞って、マグネシウムの働きについて解説していきます。

マグネシウムは活力を生む

マグネシウムは活力を生む、という言い方をしましたが、もう少し具体的に言うと、マグネシウムはエネルギーを生み出すのに必要な成分。

特に、糖質(タンパク質)からエネルギーを作り出すのに働きます。

エネルギーを作り出すメカニズム

参照画像:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割

上の画像はブドウ糖が細胞に取り込まれ、エネルギー(ATP)が作られるまでの過程を表しています。

よっちゃん

ブドウ糖というのは、糖質(炭水化物)が分解されたものです

上の図だけだと分かりにくいので、順を追って説明しますね。

まず、糖質を口にしてからエネルギーが作られるまでには、大まかに以下のステップを踏みます。

  • 糖質(炭水化物)を食べる
  • 口や胃を通る中で、糖質が消化液や消化酵素で分解されてブドウ糖になる
  • ブドウ糖が小腸で吸収される
  • インスリンが増える
  • インスリンがブドウ糖の細胞内取り込みを促進する
  • ブドウ糖が細胞内で分解され、エネルギー(ATP)を作る

このステップのうち、上の図は5と6を表しています。

青色で示された図がインスリンに関する流れ、オレンジ色で示された図がブドウ糖に関する流れです。

緑は細胞を表しています。

細かな説明は省きますが、注目してほしいのはマグネシウムがインスリンとブドウ糖に関する流れのあらゆる場面で活躍しているということです。

よっちゃん

マグネシウムがないと、食事をしてもエネルギーが作られないんですね

ちなみに、図の赤色で示されているATPというのは、「アデノシン三リン酸」の略で、人間がエネルギーとして使っているものです。

人間は、ATPという形でエネルギーを保存し、必要な時にATPを使って体を動かしているんですね。

要するに、「ATPが作られる=エネルギーが体にため込まれる」ということ。

ATPが作られるほど、体に活力が生まれるわけです。

エネルギーが作られると、太りにくくなる

よっちゃん

食べたものがちゃんとエネルギーになると、その分太りにくくなります

もし、食べた分がエネルギーにならないと・・・余った分は脂肪になってしまいます( ;∀;)

例えば、糖質(炭水化物)を食べて、ブドウ糖として吸収されたまでは良いが、その後、マグネシウムが足らずにうまく分解がされなかった場合、分解されなかった分は脂肪となる、ということです。

逆に、体の機能が正常に働き、食べた分がエネルギーとして蓄えられれば、その分太りにくくなるわけです。

よっちゃん

実際、マグネシウムを必要量摂取することで、中性脂肪が下がるということが報告されています

ダイエット中の人がマグネシウムを摂取するのはこのためですね。

筋トレをするのであれば、エネルギー向上によりトレーニング効果が高まり、一石二鳥でしょう。

しかも、マグネシウムによるダイエット効果は、既に脂肪になってしっまった後でも効果があると報告されています。

中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼを働かせ、中性脂肪の分解を助けるのです。

よっちゃん

劇的な効果は期待しない方が良いですが、摂らないよりは摂った方がよいですね

テストステロンを生成する

男性らしい体格や精力、積極性などを向上させるテストステロン。

そのテストステロンの生成において、マグネシウムが補助的な機能を果たすことが分かっています。

マグネシウムはテストステロンブースターの一つ

テストステロンを増やすとされている成分の総称がテストステロンブースター。

一般的にはあまり聞きなれな単語かもしれませんが、筋トレを日課としている人にとっては、耳にしたことくらいはあるかもしれません。

よっちゃん

テストステロンブースターと呼ばれるものには、以下のものがあります

  • 亜鉛
  • マカ
  • アルギニン
  • シトルリン
  • マグネシウム
  • ビタミンB6
  • トンカットアリ

男性は、25歳でテストステロン値がピークに達し、10年ごとにおよそ8%ずつ減少します。

40代で16%、50歳で24%、60歳では32%まで低下します。

これが、精力減退や体力低下、筋トレ効果の減少に大きく響くわけですね。

よっちゃん

「テストステロンブースター」で調べると、たくさんの商品が出てきます

ただし、テストステロンブースターの効果については、懐疑的な意見も出ています。

南米カリフォルニア大学泌尿器科のMary Samplaski氏らによる研究で、テストステロンブースターと謳って販売されている商品のほとんどが、効果が認められないという結果が出たからです。

実際のところ、テストステロンブースターは、テストステロン生成においてプラスに働くものの総称をいっているのであって、科学的な裏付けが取れているわけではありません。

マグネシウムも、欠乏すればテストステロンが減ることは分かっていますが、必要以上に摂ったからといって、爆発的にテストステロンが増えるというものでもありません。

よっちゃん

「テストステロンブースター」という名前に惑わされないよう。あくまで健康維持程度です。

ちなみに、マグネシウムではないですが、私もテストステロンブースターであるトンカットアリを試してみました。

一日300mgずつ、2カ月間摂取しました。

あくまで体感ですが、感じたことは特にありませんでした。

マグネシウムは、通常の食事で必要量摂れていない

では、あえてマグネシウムをサプリメント等で補給しなくてもよいのかというと、それも違います。

日本人男性は推奨量が370mgなのに対し平均摂取量が240mg、女性は推奨量が290mgなのに対しし平均摂取量が210mgと、男性は130mg、女性は70mgも不足しています。

マグネシウムは納豆やひじき、野菜など、日本古来の食材に多く含まれているミネラルです。

ファーストフードやコンビニ弁当で日々を過ごしていたり、欧米化したメニュー中心の食生活を送っていると、推奨量を摂ることは難しいでしょう。

よっちゃん

現代的な生活を送っている人は、サプリなどで積極的に補充することをお勧めします

まとめ

以上をまとめると、「精力向上」という意味では、テストステロンには以下の働きがあります。

  • エネルギを効率よく作れるようにし、活力を向上させる
  • テストステロンの生成を助ける

よっちゃん

ただし、爆発的な効果が見込めるというわけではなく、あくまで補助レベルです

マグネシウムを多めにとったから、いきなり元気になる、と言うことはなく、数か月、適量を摂取し続けて初めて自分に合う合わないが分かるレベルです。

ただし、意識的に摂取しなくてよいかというと、そうではありません。

現代の日本人は、マグネシウムの摂取量が足りていません。

サプリメントで意識的に補うことが必要です。

特に、40代以上の方は、テストステロン値ががっくり落ちてきているので、マグネシウムは欠かさず摂取することをお勧めします。

よっちゃん

加えて、体形に不満がある人も積極的に摂りましょう!

マグネシウムを摂ることで、食べた糖質(炭水化物)を脂肪ではなくエネルギーに変えられる率が上がるので、若い頃の体系を取り戻したいという方も、ぜひ摂るようにしましょう!

 

 

この記事を書いたライター

よっちゃん

趣味:バドミントン、読書

もともと生物系の研究をやっていたことがあり、健康は栄養からというのを信じてやまない。

栄養を重視したダイエットで、1ヵ月で6kg減に成功。

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