バイオペリンを徹底解説!効果や注意点、特許などを分かりやすく解説

記事更新日: 2020/04/29

ライター: よっちゃん

この記事に書かれていることまとめ

・バイオペリンとは何か

・バイオペリンとピぺリンの関係

・バイオペリンがもたらすメリット

 

本記事をご覧になったということは、健康や栄養補助食品、あるいは男性であれば夜の営みの改善などに興味がおありなのでしょうか。

バイオペリンは、サビンサコーポレーションによって開発されて以降、その単体の効果もさることながら、他の栄養素の吸収率または利用率を格段に上げることで注目を集め、数々の栄養補助食品に取り込まれ、活用されていきました。

ものによっては、バイオペリンと併用することで、吸収率または利用率が十倍以上にも跳ね上がったりすることから、栄養補助食品や精力剤などで体質改善を図りたい人は、知っておいて損はない、というか、間違いなく知っておくべきものでしょう。

本記事では、バイオペリン及びピぺリンについて、その効果や作用機序などを分かりやすく説明します。

バイオペリンとは

バイオペリンとは成分名ではなく商品名。

サビンサコーポレーションが独自に開発した黒コショウ抽出物で、ピぺリンを95%以上含むことを特徴としています。

つまりは高純度のピぺリン。

ピぺリンは主に黒コショウやヒハツなどに含まれる成分で、これらの辛み成分であると同時に、黒コショウやヒハツが示す抗菌作用、防腐作用、殺虫作用、発熱作用の元となるものです。

ですので、バイオペリンも同様に抗菌作用、防腐作用、殺虫作用、および発熱作用があります。

また、それに加えて、バイオペリンには「他の栄養素の吸収を大幅に向上させるという大きな特徴があります。

こちらについては、後半で詳しく記載します。

 

「わざわざピぺリンを抽出してバイオペリンにしなくても、黒コショウやヒハツを多く摂取すれば良いのでは?

と思うかもしれませんが、それをやっても、バイオペリンと同じ効果は得られないそうです。

理由は恐らく、黒コショウやヒハツに含まれるピぺリン以外の成分もたくさん摂取してしまい、それらがピぺリンの効果を邪魔してしまうため。

バイオペリンは、他の成分による妨害を取り除き、純粋にピぺリンの効果を享受できるように作られているのです。

ピぺリンとは

ピペリン (英: piperine) は、アルカロイドに分類される有機化合物のひとつで、シス-トランス異性体のカビシン(Z,Z体。シャビシンとも)とともに、ブラックペッパーの辛みのもととなっている成分である。

この化合物は、伝統医学や殺虫剤の用途にも用いられてきた。

1819年、ハンス・クリスティアン・エルステッドによって、Piper nigrum(コショウ)の果実から最初に発見された。

ヒハツ(Piper Lognum)とヒハツモドキ (Piper officinarum)や、Piper guineense(西アフリカ産コショウ)にも含まれている。

ピペリンはまた、生体異物や代謝産物の代謝・輸送をつかさどるヒトの CYP3A4 や P-グリコプロテイン のはたらきを阻害する。

ピペリンが、薬物代謝に重要な他の酵素をも阻害した動物実験の結果が報告されている。

Wikipediaより(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%B3

ここに書かれている通り、ピぺリンには医学的な作用や、防虫、防腐、殺菌といった食糧保存に役立つ効果があります。

それゆえ、大航海時代は非常に重宝され、コショウは金と同等の価値で取引されたのだそうです。

健康的な作用に注目すると、ピぺリンには発熱作用があり、冷え性の改善効果が期待されているのですが、実はここがポイント。

ピぺリンの発熱作用には主に2つのメカニズムがあり、それらが他の栄養の吸収率アップや、精力アップに深く関わっているのです。

ピぺリンによる発熱作用のメカニズムは次の通りです。

 

ピぺリンによる発熱作用のメカニズム

①血管拡張作用

②細胞レベルでの発熱

 

①血管拡張作用

血管は、一酸化窒素が増えると緩み、拡張する性質があります。

血管の内側には血管内皮細胞という細胞でできているのですが、その中に一酸化窒素合成酵素が含まれています。

ヒハツは、血管内皮細胞にある一酸化窒素合成酵素を刺激し、一酸化窒素の合成を促進します。

とまあ、教科書的に書きましたが、つまるところこういうことです。

・体内に栄養が巡りやすくなる

・勃起しやすくなる

血液が巡りやすくなるということは、それだけ活発に栄養が体を巡るということ。

これは、摂取した栄養素がちゃんと体で使われるようになるということであり、普段の食事はもちろん、サプリと併用した場合は、そのサプリメントの効果も高まることが期待できるということです。

 

そしてもう一つ、勃起しやすくなる、というのもあります。

勃起は、性的興奮により男性器に血液が流れ込み、その圧で男性器が固くなることで生じる現象です。

したがって、勃起と血流の良さは密接な関係があるのです。

血管が拡張し、血流が良くなるということは、より男性器への血液の流入も早く、容易になるということ。

疲労や加齢などで血管が固く細ってしまっている人にとっては、勃起力の改善も見込まれる可能性があるのです。

 

このように、ピぺリンには体に有益な作用を多く有しています。

が、同時に、注意すべき点もあることを知っておかねばなりません。

 

ピぺリンを摂取する際の注意点

ピぺリンは、体に有益な作用をもたらしますが、同時にCYP3A4やP-グリコプロテイン(P糖タンパク質)といった、薬物の作用に関わる重要なタンパクの働きを阻害してしまうのです。

特に、CYP3A4は多くの薬物の代謝に関わるため、薬を飲んでいる人は注意が必要です。

Tips:薬物代謝とは

薬物代謝とは、薬物の化学構造を別の形に変えてしまう体の仕組みのことをいいます。

生物の体は、自分の体内で作ったもの以外は全て「異物」とみなし、早く外に出そうとします。

もちろん、普段の食事や薬など、体にとって良いとされるものも例外ではありません。

この、「異物」を早く体の外に出す仕組みを「代謝」といい、それには代謝酵素と呼ばれるタンパク質が大きく関わっています。

代謝酵素には様々な種類があり、代謝するモノによって活躍する代謝酵素が変わるのですが、その中でも薬物をターゲットとする代謝酵素を「薬物代謝酵素」と呼んでいます。

薬物代謝酵素は、主に肝臓に存在し、続いて小腸、腎臓に多く存在します。

そして、数ある薬物代謝酵素の中でも、CYPシリーズが最も多くの薬物代謝に関わることが分かっています。

CYPシリーズの1つであるCYP3A4は、CYPシリーズの中でも特に多くの薬物代謝に関わる非常に重要な酵素。

そのCYP3A4の働きを抑えてしまうということは、多くの薬の作用に影響を及ぼしかねないということ。

実際、ピぺリンによって薬物が効きすぎるという報告が上がっていたりもします。

ただまあ、それほど多く摂らなければよいので、あくまで参考程度に。

薬を飲んでいる人は、サプリメントとしてのピぺリン摂取はお勧めできないので注意です!

 

バイオペリンの働き

バイオペリンはピぺリンを95%という高純度で抽出したものですので、防虫、防腐、殺菌、発熱など、基本的にピぺリンと同様の作用を示します。

そしてもう一つ、黒コショウやヒハツなどからピぺリンを摂取する場合と違い、同時に摂取した栄養のバイオアベイラビリティ(吸収率と使用率)を向上させることが分かっています。

バイオアベイラビリティとは

摂取した成分がどれだけ全身循環(血液中)に到達するかの指標。
縦軸を血液中の成分濃度、横軸を時間で表した際に描く曲線下面積に相当します。

要するに、食べたものをどれだけ効率よく吸収し、そのままの形で血液中に到達できているかということ。
口から成分を摂った(つまり食べた)場合は、血液中に到達するまでに、吸収を阻まれたり代謝されたりと、様々な障害が立ちはだかります。
そのため、食べた分が全て養分として使われることはなく、食べた分のほとんどが使われないというケースも少なくありません。

バイオアベイラビリティを上げるということは、食べた養分をより効果的に体に届けるということを意味しています。

 

バイオペリンを開発したサビンサコーポレーションは、様々な成分のバイオアベイラビリティが、バイオペリンとの同時摂取によって向上することを報告しています。

いくつかあるので、その内容を簡単に以下の表にまとめました。

栄養素 試験方法 単体摂取とバイオペリンとの同時摂取の比較
β-カロテン 臨床試験 β-カロテン(15mg)+バイオペリン(5mg)併用群は、β-カロテン単独投与グンと比較して血中β-カロテン濃度が1.6倍
摂取14日間のバイオアベイラビリティは60%増加
コエンザイムQ10 臨床試験 摂取21日目、血中のCoQ10の濃度は、CoQ10単独投与群に比べてCoQ10+バイオペリン併用群は32%上昇
バイオアベイラビリティは30%増加
クルクミン 臨床試験 クルクミン単独投与に比べ、クルクミン(2000mg)+バイオペリン(20mg)併用時の血清クルクミン濃度は20倍
動物試験(ウサギ) 投与後8時間の時点で、鉄単体投与に比べて鉄+バイオペリン併用群の鉄分血中濃度は約7倍
レスベラトロール 動物試験 レスベラトロール単独投与に比べ、レスベラトロール+バイオペリン併用群は最大血中濃度を1544%、バイオアベイラビリティを229%増加させた。
セレン 臨床試験 セレン単独投与に比べ、セレン+バイオペリン併用群は2週間後から優位に高い血中濃度を示し、42%増となった。
ビタミンB6 臨床試験 ビタミンB6単独投与に比べ、ビタミンB6+バイオペリン併用群は2週間後の時点で2.5倍、4週間後には1.4倍高い血中濃度を示した。

参照:サビンサジャパンコーポレーションのHPより

上記以外にも様々な成分が、バイオペリンとの併用摂取で、バイオアベイラビリティが向上することが報告されています。

成分によってその効果にはばらつきはありますが、成分によっては非常に高い効果を発揮するものもあり、サプリメントとの併用に用いられる理由がよく分かります。

 

バイオペリンによる、他成分のバイオアベイラビリティ向上のメカニズム

なぜこのように、併用により他成分の血中濃度およびおバイオアベイラビリティを向上させるさせるのでしょうか。

明確なメカニズムは判明していないようですが、どうやらバイオペリンによる発熱反応が原因という説が有力なようです。

バイオペリンは、脳内神経物質であるアドレナリンの産生を促進する効果があるのですが、そこで増えたアドレナリンは細胞のアドレナリンβ受容体に反応し、細胞内で発熱反応が起こるのです。

発熱反応には多大なエネルギーを消費するため、多くの養分が消費されます。

その養分を補充するために体が養分を欲し、吸収率および利用率を上げるように全身が働きかける、という説が、今のところ有力です。

 

バイオペリンを摂取すべきタイミング

バイオペリンが他の栄養素の吸収率を上げる時間は短く、他の栄養素と摂取するタイミングがずれてしまうと効果を発揮しなくなります。

したがって、バイオペリンは食事やサプリメントを摂る際に同時に摂取することをお勧めします。

バイオペリン摂取時の注意点

ピぺリンの項目でも記載したとおり、薬物代謝酵素であるCYP3A4やPグリコプロテインの働きを阻害してしまうため、薬を飲んでいる人は注意が必要です。

お医者さんに聞いて、摂取しても大丈夫かを確認してからにしましょう。

薬によっては、効きすぎたり、逆に全く効かなくなったりします。

全く効かないのは困りものですが、薬が効きすぎると毒になる可能性もあるため、非常に危険なのです。

バイオペリン事態に毒性はありませんが、とにかく併用には注意してください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

バイオペリンはかなり大きなインパクトのある発明で、様々なところで注目を集めました。

特に、希少価値の高い成分のバイオアベイラビリティを引き上げられるなど、コスト面から見てもメリットの多い製品です。

開発したのはサビンサコーポレーションですが、2020年4月現在では特許が切れているため、どの企業でも製造することが可能。

そのため、バイオペリンをあらかじめ併用させたサプリメントや精力剤が出回ってます。

サプリメントや精力剤を選ばれる際は、バイオペリンが含まれていることも一つの基準にしてみては如何でしょうか?

今摂取しているものの体感が得られていないようでしたら、単純に摂取量を倍にするよりも高い効果が認められる可能性がありますよ。

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